最新記事
アメリカ

これは回避不能...目の前で脱輪したタイヤに衝突し、車が高々と跳ね上げられる事故動画

2023年3月31日(金)16時28分
モニカ・アガルワル
アメリカの高速道路

イメージ画像 ablokhin-iStock

<ドライブレコーダーで事故の瞬間を撮影していた後続のテスラ車は、自動運転によって転がるタイヤをうまく回避していた>

米カリフォルニア州の高速道路で走行中の自動車が空中に跳ね上がり、そのまま道路に激突する激しい事故の様子が、後続車に搭載されたドライブレコーダーが撮影していた。事故の原因は、隣の車線を走行中のピックアップトラックから脱落したタイヤが、この自動車にぶつかったことだった。

■【動画】これは予測も回避も無理? タイヤに衝突して数メートル跳ね上げられる車

事故が起きた現場は、ロサンゼルス郊外の都市チャッツワース市内を走るロナルド・レーガン・フリーウェイ(州道118号線)だ。事故車の後続を走っていたテスラのドライブレコーダーは、起亜自動車の黒っぽいコンパクトカー「キア・ソウル」が、道路から数メートルも浮き上がる事故の瞬間を捉えたと、地元テレビ局KTLAが報じている。

テスラを運転していたアヌープ・カトラは、このときの映像を次のようなコメント付きで、ツイッターに投稿した。「昨日、これまでに見たことのないようなとんでもない事故を目撃した。その様子はドライブレコーダーに残っている。テスラのオートパイロットは、見てのとおり、脱落した危険なタイヤをうまく避けてくれた」

この動画は、3月24日に投稿されて以降、5200万回以上も再生されている。

動画の長さは、約30秒。キア・ソウルが、白いピックアップトラックの真横を、スピードを上げながら走っている。次の瞬間、ピックアップトラックの左前タイヤが脱落し、キア・ソウルの目の前に転がった。それにぶつかった弾みで、キア・ソウルは空中に跳び上がった。

それから空中で1回転し、逆さまに路上に落下。何回か横転した末にようやく停止した。周りには、キア・ソウルの残骸があちこち散らばっている。

動画は、キア・ソウルの破壊された後部に、脱落し転がっていたタイヤが戻ってきてぶつかるところで終わっている。一方の白いピックアップトラックは、道路の右の路肩へと滑るように走っていき、最後に停止した。

キア・ソウルの運転手は軽傷ですんだという

カトラは後のツイートで、「トラックが逃げて行ったというコメントが多いけれど、トラックはちゃんと停止したし、運転手が出てきて高速道路を横切り、キア・ソウルの運転手が無事かどうか確かめに来た。誠実に対応していたし、事故について申し訳なさそうにしていた」と述べている。

事故の目撃者によると、キア・ソウルに乗っていたのは運転手1人だけだった。カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール(CHP)がロサンゼルスのラジオ局KABCに語ったところによると、運転手は軽傷だったという。

「驚いたことに、キア・ソウルの運転手はあんな事故に遭っても無傷で、自力で歩いていた」と、カトラは後にツイートしている。

事故当事者となった2人のドライバーの身元は分かっていない。ピックアップトラックのタイヤが脱落したのは、ホイールナットが緩んだのが原因ではないかと、当局は述べている。
(翻訳:ガリレオ)

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

金総書記、プーチン氏に新年メッセージ 朝ロ同盟を称

ワールド

タイとカンボジアが停戦で合意、72時間 紛争再燃に

ワールド

アングル:求人詐欺で戦場へ、ロシアの戦争に駆り出さ

ワールド

ロシアがキーウを大規模攻撃=ウクライナ当局
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 3
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌や電池の検査、石油探索、セキュリティゲートなど応用範囲は広大
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 6
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 7
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 8
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 9
    【クイズ】世界で最も1人当たりの「ワイン消費量」が…
  • 10
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中