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Watch Final Hurrah of Green Comet Before It Vanishes for Good
いよいよ最接近の日が迫っている(画像はイメージです) Triphecta-iStock.
<最接近は日本時間2月2日の昼間だが、すでに観測情報も上がっている。裸眼で見つからない場合はオンライン配信もある>
緑色に輝くZTF彗星(C/2022 E3)が、まもなく地球に最接近する。条件がそろえば(もしくはネット配信を使えば)自宅から天体ショーを観察することもできる。地球からこの彗星を観測できるのは今回が最後になりそうだ。
ZTF彗星は昨年3月2日、カリフォルニア州サンディエゴ近郊にあるパロマー天文台で発見された。現在は地球から約5000万キロメートル離れたところを通過中だ。
「これは間違いなく、この天体を観測する一生に1度のチャンスだ」と、ポーツマス大学(イギリス)宇宙論・重力研究所のクリス・パティソン上級研究員は本誌に語った。
「何であれこんな珍しい天体を見るのは興味深いものだ。この明るさの彗星が地球のこんなに近くを通過するのは珍しいし、きれいな色だからなおさら興味深い」
彗星は凍ったガスやちりや石からできた天体で、太陽の周りを回っている。「宇宙の雪玉」と言われることもあり、太陽に近づくにつれてその放射を受け、ガスやちりを放出する。
このプロセスにより、彗星の核の周囲に輝く大気(コマと呼ばれる)と、2本に分かれた長い尾が形成される。今回のZTF彗星の場合、コマは緑色だ。
今年の1月13日にZTF彗星は近日点に達した。つまり太陽に最も近づいたわけだ。地球に最接近するのはアメリカ東部時間23時(日本時間2月2日13時)で、その時の距離は約4200万キロ。その後は急速に太陽系を離れていく。
彗星が地球に最接近する前後、つまり最も明るく輝いて見える時期に合わせ、「仮想望遠鏡プロジェクト(VTP)」ではリモート操作できる望遠鏡を使ったライブ配信を行う予定だ。
配信は2月2日の午後1時に始まる予定。やはり遠隔操作できる望遠鏡を使ったオンラインサービス「テレスコープ・ライブ」の協力で、VTPではZTF彗星の画像を撮影してリアルタイムで公開する予定だ。
軌道を分析した結果から、ZTF彗星は2度と太陽系に戻ってこない可能性があると考えられる。たとえ戻ってくるにしても、長い長い時間がかかるはずだ。
現在のZTF彗星の明るさは6等星を少し下回るくらい。理想的な条件(照明の影響をほとんど受けない真っ暗な空)下であれば、裸眼で見ることができるはずの明るさだ。実際には、かなり難しいかもしれないが。
非常に暗い場所で裸眼で観察できたという報告もすでに上がってはいるが、見えたところで小さなぼんやりした点に過ぎない。たいていの人は双眼鏡か望遠鏡、それに天体観測用のアプリがないと見つけるのは難しいだろう。
天体観測の素人がZTF彗星を観察したいなら、インターネットのライブ配信のほうが間違いないかも知れない。
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(画像はイメージです) Nazarii Neshcherenskyi-iStock.
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