最新記事

中間選挙

また不正?投票機不具合で有権者ピリピリ、2024年大統領選まで尾を引きそうな多発ミス

'Stay in Line' Trends as Voters Face Technical Issues Nationwide

2022年11月9日(水)17時03分
シーラ・リー・バートフ

セキュリティの専門家は、中間選挙後に投票機の精度に関する誤った苦情が急増すると予測しており、8日に技術的な問題が発生したことで、さらに増える可能性があると述べている。

レコーデッド・フューチャーは選挙前日の7日の時点で、投票システム製造企業が「中間選挙の結果を改ざんする」ために利用されることを匂わせる根拠のない主張が、「主流、非主流を問わずさまざまなソーシャルメディアのさまざまな分野」にすでに登場していると報告した。

レコーデッド・フューチャーのアナリストは「11月8日の投票日から数日から数週間にわたって選挙の不正を訴える主張が増えていく可能性はかなり高い。しかもこの手の話は、2024年の大統領選挙に向かってずっと続いていくだろう」と本誌に語った。

誤報や意図的なニセ情報の標的となる可能性が最も高い投票システム製造企業は、ドミニオン投票システムズ、スマートマティック、選挙システム&ソフトウェアの3社。いずれも2020年の大統領選挙後に根拠のない不正疑惑に直面した企業だ、とレコーデッド・フューチャーの報告書は述べている。

ドミニオンとスマートマティックは、選挙不正の主張をめぐり、ドナルド・トランプ前大統領の支持者や右派メディアに対して複数の名誉毀損訴訟を起こしている。

<追記>
ドナルド・トランプ前大統領とその支持者は、ジョー・バイデンに負けた前回大統領選の結果が不正だったと主張しており、今回も早速、投票に問題があったアリゾナ、ペンシルバニア、ミシガンを含む各州では抗議をせよと呼びかけている。これは、共和党支持者に投票をさせないための陰謀だというのだ。自身のSNSを使った無数の投稿で、トランプは「前回のことを忘れるな」と繰り返している。


ニューズウィーク日本版 高市早苗研究
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年11月4日/11日号(10月28日発売)は「高市早苗研究」特集。課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ガザ「国際安定化部隊」、各国の作業なお進行中=トル

ビジネス

米ウェイモ、来年自動運転タクシーをラスベガスなど3

ビジネス

欧州の銀行、米ドル資金に対する依存度高まる=EBA

ワールド

トランプ氏、NY市長選でクオモ氏支持訴え マムダニ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつかない現象を軍も警戒
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 9
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 10
    これをすれば「安定した子供」に育つ?...児童心理学…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中