最新記事

アメリカ社会

全米で「最もセクシーな医師」のランボルギーニを、勝手に乗り回していた意外な人物

'Sexiest Doctor' Dr. Mike's $320,000 Lamborghini Stolen By Parking Attendant

2022年5月20日(金)12時01分
デーン・エネリオ
ランボルギーニ

@doctor.mike/Instagram

<マンション駐車場の係員が夜中に無断でこのスーパーカーを拝借し、ニューヨーク市内を乗り回していたことが判明>

インスタグラムとYouTubeチャンネルのフォロワーが1400万人近くにのぼるアメリカの「超セレブ医師」ミハイル・バルシャフスキー。2015年にはピープル誌によって「最もセクシーな医師」に選ばれた彼だが、所有する超高級車をめぐって思わぬトラブルに見舞われてしまった。

ニューヨークにある駐車場の係員が、バルシャフスキーの車を盗んで数時間にわたって市内のドライブを楽しんだ後、こっそり車を返そうとしていたのだ。

ニューヨーク・ポスト紙が警察の書類を引用して報じたところによれば、この係員の男(氏名不明)は5月7日の午前1時頃、バルシャフスキーが所有する、2021年モデルの黒のランボルギーニ「ウルス」を無断で「拝借」。車はハドソン・ヤードにある、バルシャフスキーの自宅マンションの駐車場に停められていた。

@doctor.mike/Instagram


男が「DRM1KE」(バルシャフスキーの愛称「ドクター・マイク」)のナンバープレートをつけた32万ドルの高級SUVを運転して走り去る様子が、監視カメラの映像に記録されていた。

「窃盗」が判明したのは、翌朝のことだった。匿名の情報筋が同紙に語ったところによれば、駐車場を利用していたほかの人々が自分の車を取りに行ったところ、係員がどこにもいないことに気づいたという。

「そこで警備会社が監視カメラの映像を確認したところ、男が(バルシャフスキーの)車に乗って出ていく様子が映っていた。男は数時間後に戻ってきた」とこの情報筋は語っている。

「逮捕者は出ていない」とニューヨーク市警

後にマンションの警備担当スタッフがバルシャフスキーに、駐車場の係員が「職務を大きく逸脱する行為」を取ったことを報告した。問題の係員は車を盗んでから約5時間後の、午前5時か6時頃に車を返却したということだ。

当局がナンバープレートを基に確認したところ、この係員は「ニューヨーク市内をくまなく」ドライブして楽しんでいたことが分かった。スタッテン島、ウィリアムズバーグ橋やベラザノ・ナローズ橋などにある車両ナンバー読取装置に、バルシャフスキーの車のナンバーが記録されていたという。

ニューヨーク市警の広報担当者は5月17日、この一件に関連して逮捕者は出ていないと明らかにした。同日にバルシャフスキーに電話で問い合わせたが、「ノーコメント」という答えが返ってきた。

@doctor.mike/Instagram


バルシャフスキーは現在、ニュージャージー州に本社を置くアトランティック・ヘルスシステムが経営するオーバールック・メディカルセンターで、家庭医として働いている。

彼はかつて飛行機内で乗客を助けたことがあり、また2016年にはアメリカのクイズ番組「ミリオネア」への出演経験もある。最近では、フロリダ州タンパにあるイングリングセンターで開かれた、チャリティー目的のアマチュア・ボクシングの試合で勝利を果たし、ウクライナ支援のために10万ドル超の資金を集めた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

プーチン大統領、トランプ氏にクリスマスメッセージ=

ワールド

ローマ教皇レオ14世、初のクリスマス説教 ガザの惨

ワールド

中国、米が中印関係改善を妨害と非難

ワールド

中国、TikTok売却でバランスの取れた解決策望む
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...どこでも魚を養殖できる岡山理科大学の好適環境水
  • 4
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 7
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 8
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 9
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 10
    【銘柄】「Switch 2」好調の任天堂にまさかの暗雲...…
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 5
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 6
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 7
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 8
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 9
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 10
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中