最新記事

フィリピン

まさかの裏ワザ? 比ドゥテルテ大統領が「副大統領選出馬、真剣に検討」

2021年7月8日(木)14時28分
フィリピンのドゥテルテ大統領

フィリピンのドゥテルテ大統領(76、写真)は、自身の政党の幹部との会合で、来年の副大統領選への出馬について「真剣に考えている」と述べた。写真はフィリピンのパサイで2月撮影(2021年 ロイター/Eloisa Lopez)

フィリピンのドゥテルテ大統領(76)は7日、自身の政党の幹部との会合で、来年の副大統領選への出馬について「真剣に考えている」と述べた。大統領の再選は禁じられている。

テレビで放送された会合の様子によると、ドゥテルテ氏は「(副大統領選への出馬を促す)ほとばしるセンチメントに心を動かされた」とし、「副大統領選出馬の意見にやや説得させられている。つまり、副大統領選出馬を真剣に考えている」と語った。

ドゥテルテ氏は先月、違法な麻薬との戦いといった未解決の課題があるとして、副大統領選への出馬を「良い考え」としていた。

ただ、大統領が死亡したり、辞任したり、解任されたりすれば大統領職を再び引き受ける可能性があるため、ドゥテルテ氏が副大統領に就くことの合法性について疑問の声も上がっている。

世論調査によると、ドゥテルテ氏は高い支持率を維持。また、フィリピンでは元政治家が起訴されたり、投獄されたりするケースもしばしば見られることから、同氏は公職にとどまることによって法的手段から身を守ることができる可能性もある。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に
・インド、新たな変異株「デルタプラス」確認 感染力さらに強く
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

プーチン氏、新STARTの1年延長を米に提案 来年

ビジネス

米追加利下げ余地「限定的」、インフレ高止まりで=セ

ビジネス

FRB追加利下げは年内不要、インフレ懸念で─アトラ

ワールド

米下院議員団、中国国防相と異例の会談 軍の交流強化
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 2
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがたどり着ける「究極の筋トレ」とは?
  • 3
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分かった驚きの中身
  • 4
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 5
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 6
    「より良い明日」の実現に向けて、スモークレスな世…
  • 7
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 8
    米専門職向け「H-1B」ビザ「手数料1500万円」の新大…
  • 9
    トランプに悪気はない? 英キャサリン妃への振る舞い…
  • 10
    【クイズ】世界で2番目に「コメの消費量」が多い国は…
  • 1
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 2
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分かった驚きの中身
  • 3
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の物体」にSNS大爆笑、「深海魚」説に「カニ」説も?
  • 4
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがた…
  • 5
    【動画あり】トランプがチャールズ英国王の目の前で…
  • 6
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 7
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 8
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 9
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 10
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 8
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中