最新記事

パンデミック

インド、コロナ新規感染12日連続で30万人超 ワクチン追いつかず累計2000万人に迫る

2021年5月4日(火)09時48分

インド保健省が3日発表したデータによると、過去24時間の新型コロナウイルス新規感染者は36万8147人となり、1日当たりの感染者が12日連続で30万人を上回った。累計の感染者は1993万人で、2000万人に迫った。ニューデリーの病院で1日撮影(2021年 ロイター/Danish Siddiqui)

インド保健省が3日発表したデータによると、過去24時間の新型コロナウイルス新規感染者は36万8147人となり、1日当たりの感染者が12日連続で30万人を上回った。累計の感染者は1993万人で、2000万人に迫った。

死者は3417人増加して21万8959人となった。

少なくとも11の州・直轄領が感染抑制に向けて何らかの制限措置を導入しているが、モディ政権は経済への影響を巡る懸念から全土のロックダウン(都市封鎖)に消極的だ。

感染が急拡大する中でもワクチンが需要に追いつかず、接種ペースは先月初旬にピークを付けた後に急減速。1日当たりの接種は4月5日に450万人とピークを付けたが、その後は平均250万人で推移している。

インドは世界最大のワクチン製造能力を持っているが、少なくとも1回の接種を受けた人は人口13億5000万人の12%にとどまっている。

国内のワクチン生産拡大には少なくとも2カ月かかるとみられる中、インドはワクチンの国外調達を開始。今月1日にはロシアから15万回分の「スプートニクV」ワクチンの供給を受けた。インド政府は今後「数百万回分」の供給を受けるとしている。

このほか、米ファイザーのブーラ最高経営責任者(CEO)は3日、同社が独ビオンテックと共同開発したワクチンの早期承認に向けインド政府と協議を進めていると表明。インド政府は米モデルナと米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)に対してもワクチン供給を打診している。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

仏首相、年金改革を27年まで停止 不信任案回避へ左

ビジネス

米ウェルズ・ファーゴ、中期目標引き上げ 7─9月期

ビジネス

FRB、年内あと2回の利下げの見通し=ボウマン副議

ビジネス

JPモルガン、四半期利益が予想上回る 金利収入見通
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道されない、被害の状況と実態
  • 2
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 3
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 4
    【クイズ】アメリカで最も「死亡者」が多く、「給与…
  • 5
    「中国に待ち伏せされた!」レアアース規制にトラン…
  • 6
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 7
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 8
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    あなたの言葉遣い、「AI語」になっていませんか?...…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 7
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 8
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 9
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 10
    あなたは何型に当てはまる?「5つの睡眠タイプ」で記…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中