最新記事

リバウンド

東京都4月1日のコロナ感染475人、2月上旬以来の多さ このままではGW前に1日650人に

2021年4月1日(木)22時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

東京都は4月1日、都内で新たに475人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。グラフは7日間移動平均の新規陽性者数の推移。

東京都は4月1日、都内で新たに475人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。

先週木曜25日の394人から61人の増加。新規陽性者数が450人を超えるのは2月10日の491人以来50日ぶり。7日間移動平均の新規陽性者数では372.3人で前週比1.164に増加。感染状況はリバウンドが加速している。

この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:17人(約4%)
10代:24人(約5%)
20代:114人(約24%)
30代:93人(約20%)
40代:55人(約12%)
50代:64人(約13%)
60代:39人(約8%)
70代:32人(約7%)
80代:24人(約5%)
90代:13人(約3%)
となっている。また65歳以上の高齢者は87人となっており、全体の18%を占めている。

また、重症者は前日の45人に対して44人となっている。

これで東京都内で確認された陽性者の累計は121,461人となった。

GW前に1日600人台へリバウンドのおそれ

こうしたなか、東京都は1日午後に感染状況などを分析評価する「モニタリング会議」を開催し、新規陽性者数が現在のペースで増加し続けると、ゴールデンウィーク直前には1日650人に達するという報告が出された。

感染状況について専門家は、「現在の新規陽性者数で増加比がさらに上昇すると、新規陽性者数は爆発的に増加し、第3波を超えるような経過をたどることが危惧される。感染拡大防止の取組の成果は、概ね2週間後に現れることから、直ちに対策を講じる必要がある」とコメント。

一方、医療提供体制では、入院患者数が前週の1,371 人から3月31日時点で1,466 人と増加傾向にあることが報告され、専門家は「今後の感染状況の推計に基づくと、医療提供体制のひっ迫が憂慮される。病床を転用するには時間を要することから通常医療への影響を考慮した上で、各医療機関に病床の転用を要請する必要がある」と体制強化を訴えた。

東京都の小池知事は、モニタリング会議を受けて「関西では東京より3週間早く緊急事態宣言が解除され、今、(まん延防止措置が適用される)このような状況になっている。東京でも大阪のような状況がいつ起こってもおかしくない」と述べ、危機感をあらわにした。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

12月FOMCでの利下げ見送り観測高まる、モルガン

ビジネス

米シカゴ連銀総裁、前倒しの過度の利下げに「不安」 

ワールド

IAEA、イランに濃縮ウラン巡る報告求める決議採択

ワールド

ゼレンスキー氏、米陸軍長官と和平案を協議 「共に取
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ成長株へ転生できたのか
  • 4
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 5
    幻の古代都市「7つの峡谷の町」...草原の遺跡から見…
  • 6
    アメリカの雇用低迷と景気の関係が変化した可能性
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    【クイズ】中国からの融資を「最も多く」受けている…
  • 9
    EUがロシアの凍結資産を使わない理由――ウクライナ勝…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中