バイデン選挙公約実現のカギは、同い年の共和党重鎮ミッチ・マコネル
BIDEN’S FIRST 100 DAYS
バイデン陣営はまた、2年後の中間選挙で改選時期を迎える共和党上院議員の動向にも期待している。
激戦の予想される州では、法案成立の実績が欲しい現職共和党議員がコロナ対策などでバイデン政権に協力する可能性がある。共和党はぎりぎりで上院の過半数を制している状態だから、マコネルとしても現職が議席を失うリスクは回避したい。
「協力的な共和党議員はかなりいる」と言うのは、ミシガン州共和党の元幹部で、与野党の和解を促す「リンカーン・プロジェクト」の立役者であるジェフ・ティマーだ。
「穏健派の一部を取り込んだグループを形成し、バイデンを中道派の側に引き寄せたい。(法案の)採決のたびにバイデンが極左のバーニー・サンダース(上院議員)に頼るようでは困るから」
※後編:党内左派の人事でバイデンの力量が試される、「妥協はバイデンの持ち味」 に続く
<2020年11月24日号「バイデンのアメリカ」特集より>
2024年6月4日号(5月28日発売)は「イラン大統領墜落死の衝撃」特集。強硬派ライシ大統領の突然の死はイスラム神権政治と中東の戦争をこう変える グレン・カール(元CIA工作員)
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