最新記事

2020米大統領選

【米大統領選速報】トランプが一方的に勝利を主張 投票停止求め最高裁提訴の意向

2020年11月4日(水)19時05分

トランプ米大統領は、集計作業中にもかかわらず勝利を宣言した。REUTERS/Carlos Barria

トランプ米大統領は4日、大統領選がまだ集計作業中にもかかわらず一方的に勝利を宣言した。

民主党候補のバイデン前副大統領はこれに先立ち、票が集計されれば勝利することを確信していると述べた。

そのすぐ後にトランプ氏はホワイトハウスで勝利を宣言し、弁護士が最高裁判所に提訴すると述べた。具体的な訴訟の内容には言及しなかった。

トランプ氏は「この選挙に勝つ態勢にある。率直にいって、われわれは選挙に勝利した」主張した。

トランプ氏は根拠を示さずに「これは米国民への不正だ。法を適切に適用することを求める。従って最高裁に行くことになるだろう。全ての投票を停止させたい」と述べた。

これに対しバイデン氏の選挙対策幹部オマリー・ディルトン氏は「もし大統領が適切な投票の集計を阻止するために訴訟を起こすという脅しを実行に移せば、われわれにも法律の専門家が控えており、そうした試みに対抗する準備ができている」との声明を発表した。

米国の全州が選挙法で全ての票を集計することが義務付けられており、多くの州では集計が完了するのに通常数日かかる。今年は新型コロナウイルスの流行により郵便投票を含む期日前投票が増えているため、多くの票がこれから開票される。

選挙の鍵を握るミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニアの各州では集計が続いており終了まで数時間から数日かかる可能性がある。現時点ではいずれの州でもトランプ氏がリードしている。

ペンシルベニア州のウルフ知事(民主党)はこれから100万票以上の郵便投票を集計する必要があると述べた。エジソンリサーチによると、同州では期日前投票が240万票を超えており、そのうち160万票近くが民主党員、約55万5000票が共和党員によるものだった。

バイデン氏はミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニアの3州で勝利すれば当選が確実になる。ペンシルベニア州を落としても、アリゾナ、ミシガン、ウィスコンシンの各州で勝ち、予想通りネブラスカ州で選挙人1人を確保すれば当選する公算が大きい。

バイデン氏は2016年の大統領選でトランプ氏が敗れたネバダ州でリードしている。前回トランプ氏が余裕で勝利したジョージア州は開票が続いており、同氏が優勢となっている。

エジソン・リサーチによると、これまでのところバイデン氏が220人、トランプ氏が213人の選挙人を獲得。勝利するには270人の獲得が必要となる。

トランプ氏はアラバマ、インディアナ、ケンタッキーなどの保守的な州で勝利する一方で、バイデン氏はコネチカット、マサチューセッツ、ニューヨーク、バーモントなど民主党が優勢な州を押さえるなど、順当な結果となっている。注目を集めたフロリダ州はトランプ氏が制した。

米大統領選と同時に実施された議会選挙は民主党が下院で勝利する見込みだが、上院では民主党の過半数獲得が厳しい情勢になっている。

*内容を追加しました。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



グラフィック アメリカ大統領選挙開票状況


 

【話題の記事】
・中国はトランプ再選を願っている
・巨大クルーズ船の密室で横行する性暴力


ニューズウィーク日本版 教養としてのミュージカル入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月17号(3月10日発売)は「教養としてのミュージカル入門」特集。社会と時代を鮮烈に描き出すポリティカルな作品の魅力[PLUS]山崎育三郎ロングインタビュー

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

イラン戦争でも金利変更急ぐべきではない、複数のEC

ビジネス

南アフリカ、25年成長率は1.1% 中銀・政府予想

ワールド

イランとの対話に応じる可能性、トランプ氏インタビュ

ワールド

「イラン国民は専制政治のくびき脱するべき」、イスラ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目のやり場に困る」密着ウェア姿がネットを席巻
  • 4
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 5
    人間ダンサーを連れて「圧巻のパフォーマンス」...こ…
  • 6
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ル…
  • 7
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 8
    トランプも無視できない? イランで浮上した「危機管…
  • 9
    「巨大な水柱に飲み込まれる...」米海軍がインド洋で…
  • 10
    身長や外見も審査され、軍隊並みの訓練を受ける...中…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 6
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 10
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 9
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中