最新記事

感染第2波

欧州感染第2波、ドイツは小規模ロックダウン検討 イギリスは厳格な制限エリア拡大

2020年10月27日(火)08時38分

ドイツのメルケル首相が国内の新型コロナウイルスの感染第2波抑制に向け、バーやレストラン、公共イベントの閉鎖に焦点を当てた小規模なロックダウン(都市封鎖)を計画していると、独紙ビルトが26日報じた。写真はマウスク着用を監視する警察官。ベルリンで撮影(2020年 ロイター/Fabrizio Bensch)

ドイツのメルケル首相が国内の新型コロナウイルスの感染第2波抑制に向け、バーやレストラン、公共イベントの閉鎖に焦点を当てた小規模なロックダウン(都市封鎖)を計画していると、独紙ビルトが26日報じた。

報道によると、同措置では感染者が特に多い地域を除き、小売店は一定の制限下で営業を続けるほか、学校も閉鎖されない。

これに先立ち、メルケル首相の報道官はこの日、メルケル首相と16州の首相が感染拡大抑制に向けた追加制限措置導入を巡り週内に決定すると発表した。

政府関係者は、ビルト紙が報じた「ライト版ロックダウン」のような措置では十分ではない可能性があり、州首相などはより厳格な制限措置に合意する必要があると述べた。

26日に確認された感染者数は8685人に達した。

政府筋によると、メルケル首相はロックダウン(都市封鎖)再導入の回避を目指しているが、感染状況は「非常に深刻」とし、追加制限措置を実施しなければ、1日当たりの感染者数が来週に3万人に達する恐れがあるとの見通しを示している。

他の欧州主要国の状況はより深刻となっている。英国の過去1週間の新規感染者数は15万3483人と約25%増加。死者数は1272人と前の週から50%増加した。

感染抑制に向け、英国では最も厳格な制限措置エリアが拡大され、約800万人が対象となった。

英保健当局によると、イングランド北西部のウォリントンが27日0001GMT(日本時間午前9時01分)から、イングランド中心部のノッティンガムとその近郊が29日から最も厳格な「警戒レベル3」に分類される。イングランド北部以外のレベル3は初めて。

また、フランスでは25日、過去24時間に確認された新規感染者が5万2000人超となった。

仏政府は既に、パリを含む主要都市を対象に夜間の外出禁止令を出しているが、行動制限の一段の強化が必要か現在検討している。

スペイン中央政府も前日、全土に再び非常事態を宣言。カナリア諸島を除く全地域で、11月9日まで夜間の外出が禁止される。政府はさらに、非常事態宣言を今後半年間維持する方針を議会に承認するよう求める。

ロシアでは26日、新規感染者数が1万7000人超と、これまでで最多を記録した。

ぺスコフ大統領報道官は「状況は極めて深刻」で、コロナ感染が首都モスクワを超えて拡大し始めており、連邦および地方政府による積極的な支援が必要となる可能性があると警鐘を鳴らした。

*内容を追加しました。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・ロシア開発のコロナワクチン「スプートニクV」、ウイルスの有害な変異促す危険性
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ

ニューズウィーク日本版 ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年2月24号(2月17日発売)は「ウクライナ戦争4年 苦境のロシア」特集。帰還兵の暴力、止まらないインフレ。国民は疲弊し、プーチンの足元も揺らぐ

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

マールアラーゴに侵入の武装男を射殺、米当局 トラン

ワールド

米・イラン、26日に第3回核協議=オマーン外相

ワールド

米との関税合意、離脱表明した国はない=USTR代表

ビジネス

焦点:米食品大手、肥満薬普及で戦略転換 原材料見直
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 2
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面を突き破って侵入する力の正体が明らかに
  • 3
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官が掲げる「新しいスパイの戦い方」
  • 4
    揺れるシベリア...戦費の穴埋めは国民に? ロシア中…
  • 5
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 6
    「窓の外を見てください」パイロットも思わず呼びか…
  • 7
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 8
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 9
    「高市トレード」に「トランプ関税」......相場が荒…
  • 10
    ウクライナ戦争が180度変えた「軍事戦略」の在り方..…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 5
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 6
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 7
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 8
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 9
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 10
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中