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ロシア反体制派ナワリヌイ、何度も毒物攻撃を生き延びてきた

2020年8月24日(月)17時05分
デービッド・ブレナン

意識不明で重体のナワリヌイ(写真は今年2月) SHAMIL ZHUMATOV-REUTERS

<過去には右目の視力を80%失う経験も>

ロシアの代表的な反政権指導者アレクセイ・ナワリヌイ(44)が8月20日、シベリアからモスクワに移動中の機内で体調が急変し、緊急着陸して病院に搬送された。ナワリヌイの広報担当者は、出発前に空港で飲んだ紅茶に毒を盛られた可能性を主張。現在も意識不明の重体で、人工呼吸器につながれているという。(編集部注:8月24日現在、ドイツ・ベルリンの病院に搬送され治療中)

プーチン大統領を声高に批判する反体制派の筆頭として活動してきたナワリヌイは、これまでに何度も危険にさらされてきた。昨年モスクワで反政府デモを呼び掛けたとして収監された際には収監先で急性アレルギー反応を起こし、ナワリヌイの支持者は毒に触れさせられたと訴えていた。

ナワリヌイは、何者かに殺菌剤として使われるスプレーを顔に吹き付けられ右目の視力を80%失う経験もした。しかし彼は、反体制派としてロシア当局から何度も収監されながらも、政権の腐敗を追及することをやめなかった。今回もまた、立ち上がることができるのだろうか。

<2020年9月1日号掲載>

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