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原油価格「マイナス40ドル」、消費者に恩恵は?

US Gas Prices Hit Record Lows as Crude Oil Crashes Below $0 For First Time

2020年4月21日(火)18時03分
ベンジャミン・フィアナウ

イアッチノは、新型コロナウイルスによる外出禁止令が解除されて経済活動が再開すれば、原油先物は1986〜2001年にかけての平均価格9〜22ドルあたりに反発すると確信している。しかし、近年の高値である1バレル=33ドルを上回る価格に戻ることはほぼないだろう。

アメリカでは、アーカンソー、コロラド、アイオワ、カンザス、ケンタッキー、ミシガン、ミシシッピ、ミズーリ、ニューヨーク、オハイオ、オクラホマ、バージニア、ウィスコンシンを含む少なくとも13州で今週、ガソリン小売価格がおよそ1ドルか1ドル未満を記録した。また、いくつかの州ではガソリン平均価格が10年以上ぶりに最低となった。

6月物ならびにそれに続く数カ月の価格は、まだ1バレルあたり20ドル前後で推移している。複数のトレーダーは、アメリカが石油の使用を完全に停止しない限り、先物価格は今後数カ月で比較的正常な水準に戻るだろうと予測している。

(翻訳:ガリレオ)

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