最新記事

中東

イスラエル、挙国一致内閣成立合意 ネタニヤフが当面続投、1年半後に野党のガンツに交代

2020年4月21日(火)08時53分

イスラエルのネタニヤフ首相と最大野党を率いるベニー・ガンツ元参謀総長は20日、挙国一致内閣を成立させることに合意した。今後18カ月間ネタニヤフ氏が続投し、その後ガンツ氏が首相に就任する。写真はガンツ氏(左)とネタニヤフが写る選挙の看板。2月18日、テルアビブで撮影(2020年 ロイターAmir Cohen)

イスラエルのネタニヤフ首相と最大野党を率いるベニー・ガンツ元参謀総長は20日、挙国一致内閣を成立させることに合意した。今後18カ月間ネタニヤフ氏が続投し、その後ガンツ氏が首相に就任する。

同国では昨年4月と9月、今年3月の3回にわたって総選挙が実施されたが、正式な政権樹立が難航し、ネタニヤフが暫定政府を率いていた。ただ新型コロナウイルスの大流行という緊急事態を受け、対立してきたネタニヤフ氏とガンツ氏が政治的な停滞を打破するために、数週間にわたる交渉を重ねた末に合意文書に調印した。

ネタニヤフ氏には汚職疑惑も浮上しており、5月24日から裁判所で審理が始まる予定だ。同氏は一切の不正を否定している。

ガンツ氏は首相就任まで国防相を務める。挙国一致内閣の閣僚ポストは、ネタニヤフ氏の与党・リクードとガンツ氏の中道連合「青と白」に同数配分される。


[エルサレム ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【関連記事】
・コロナ抗議デモ拡大、トランプが反抗をけしかけ「ミシガンを解放せよ」
・シャープ、三重工場製マスク個人向けに販売開始 21日から50枚入りで2980円
・英オックスフォード大チームが新型コロナワクチン生産へ「9月までに100万回分のワクチン準備」
・夏には感染は終息する、と考えていいのか?


20200428issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年4月28日号(4月21日発売)は「日本に迫る医療崩壊」特集。コロナ禍の欧州で起きた医療システムの崩壊を、感染者数の急増する日本が避ける方法は? ほか「ポスト・コロナの世界経済はこうなる」など新型コロナ関連記事も多数掲載。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ノルウェー議会、政府系ファンドの投資倫理指針見直し

ワールド

英予算、大幅増税回避なら「トラス・ショック」再来も

ワールド

サウジの「F-35」大量購入、米国防総省内で承認進

ワールド

中国、24%の対米関税を1年間停止へ 10%の関税
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に「非常識すぎる」要求...CAが取った行動が話題に
  • 4
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 5
    これをすれば「安定した子供」に育つ?...児童心理学…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 9
    高市首相に注がれる冷たい視線...昔ながらのタカ派で…
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中