最新記事
新型コロナウイルス自民・世耕幹事長「今年度の予備費2762億円、ウイルス対策に大胆活用を」

自民党の世耕弘成参院幹事長は、新型コロナウイルス対策として2019年度予備費の残額2762億円を大胆に活用すべきと主張した。写真は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」近くを歩く防護服を着た人々。7日撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung)
自民党の世耕弘成参院幹事長は18日の定例会見で、新型コロナウイルス対策として2019年度予備費の残額2762億円を大胆に活用すべきと主張した。医療体制整備や観光業支援への活用に充てたい考えだ。
政府は14日、新型コロナウイルス対策の第一弾として予備費103億円の投入を閣議決定したばかり。世耕氏は19年度予備費は2762億円が残っており、観光支援や医療体制整備に大胆に活用すべきと強調。一例として地方の医療機関の余剰施設を活用した感染者の受け入れ支援などを挙げた。
予備費残額のうち、必要な投入金額の規模については明言しなかった。
新型ウイルス、支持率にも影響
5四半期ぶりのマイナス成長となった2019年10-12月期国内総生産(GDP)1次速報に関し、20年1-3月期も「楽観できない」と述べた。10-12月は「公共投資が一定の下支えをしており示唆的」とも指摘した。先週末行われた報道各社の世論調査による内閣支持率下落について「GDP(に表れる景気)や新型コロナウイルスで全体のムードが暗くなっていることが影響している」との見解を示した。
3月8日に予定されている自民党大会に関し、新型ウイルス感染懸念で開催の是非を巡り議論があるが、世耕氏は21日の同大会実行委員会で方向性が出ると述べた。
(竹本能文)


アマゾンに飛びます
2020年2月18日号(2月12日発売)は「新型肺炎:どこまで広がるのか」特集。「起きるべくして起きた」被害拡大を防ぐための「処方箋」は? 悲劇を繰り返す中国共産党、厳戒態勢下にある北京の現状、漢方・ワクチンという「対策」......総力レポート。