最新記事

イギリス

エリザベス女王、2019年振り返りXmasメッセージで和解を訴え

2019年12月24日(火)13時00分

12月24日、英国のエリザベス女王(93)による恒例のクリスマスメッセージが25日、テレビ放送される。写真はウィンザー城でクリスマスメッセージを録画したあとの同女王。24日に配信された代表撮影写真(2019年 ロイター)

英国のエリザベス女王(93)による恒例のクリスマスメッセージが25日、テレビ放送される。

バッキンガム宮殿が24日明らかにしたメッセージの抜粋によると、女王は欧州連合(EU)離脱問題で国内の分断が深刻化する中、調和と和解の大切さを訴える。

メッセージはロンドン郊外のウィンザー城で事前に収録された。

女王は、今年行われた第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦75周年式典について「かつて宿敵だった人々が、真の和解の精神で、友好的に記念式典を開き、過去の対立を葬り去った」と指摘。「私たちは、過去の対立を進んで葬り去り、ともに前に進むことで、かつて多大な代償を支払って勝ち取った自由と民主主義を享受できる」と述べる。

また「いかに小さなステップであれ、信念や希望で一歩踏み出せば、長年の対立や根深い分断を克服でき、調和と和解が実現する」とし「もちろん、道のりはいつもスムーズというわけではなく、今年は時にかなりの紆余曲折があったかもしれないが、小さなステップが大きな変化につながる」と訴える。

王室では今年、女王の次男アンドルー王子が少女への性的虐待などの罪で起訴された米富豪との関係を巡って物議を醸したり、女王の夫フィリップ殿下が交通事故に遭うなど、女王にとっては「ひどい年」になったとの声が出ているが、女王がクリスマスメッセージでこうした点に触れるかどうかは不明だ。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



20191224issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

12月24日号(12月17日発売)は「首脳の成績表」特集。「ガキ大将」トランプは落第? 安倍外交の得点は? プーチン、文在寅、ボリス・ジョンソン、習近平は?――世界の首脳を査定し、その能力と資質から国際情勢を読み解く特集です。


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米首都への州兵派遣、支持38% 党派色鮮明=世論調

ワールド

米政権、加州高速鉄道計画への1.75億ドル資金支援

ワールド

ウクライナと週内にNYで会談、ロシアと協議継続中=

ビジネス

アルゼンチン中銀、預金準備率を50%近くに 選挙控
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 3
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪悪感も中毒も断ち切る「2つの習慣」
  • 4
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 5
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 6
    「美しく、恐ろしい...」アメリカを襲った大型ハリケ…
  • 7
    「ありがとう」は、なぜ便利な日本語なのか?...「言…
  • 8
    【写真特集】「世界最大の湖」カスピ海が縮んでいく…
  • 9
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 10
    【クイズ】1位はアメリカ...稼働中の「原子力発電所…
  • 1
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 2
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 3
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家のプールを占拠する「巨大な黒いシルエット」にネット戦慄
  • 4
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 5
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 6
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 7
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 8
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 9
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 10
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中