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自然に囲まれて育った子のほうが精神疾患にかかりにくいことが明らかに

2019年3月6日(水)18時10分
松丸さとみ

健康的な都市環境の設計や、学校制度のプログラム策定への手引きに

原因は前述の通りはっきりしていないものの、研究主任のクリスティン・エンゲマン氏は米メディア「クオーツ」に対し、騒音、空気汚染、感染病、好ましくない社会経済的な状況といった要素は精神疾患を発病させるリスクを高めると説明。都会には子どもたちがストレスを発散できる場所も少ないと指摘する。「子どもたちにとって、学校から帰ったら大きな庭があったり公園に行ったりすることができれば、心の余裕をもっと早く取り戻す助けになるかもしれない」と同氏は説明している。

研究チームは今回の調査結果が、心の健康にとって都市環境がリスクになり得るという理解を深めるのに役立つほか、健康的な都市環境の設計や、学校制度のように子どもの生活に影響を及ぼす機関やプログラムの策定をする際の手引きにもなるとしている。

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