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遺跡

北米に巨大ピラミッド⁉ 失われた巨大都市の謎に迫る

The Lost City of St. Louis

2019年3月4日(月)11時25分
カシュミラ・ガンダー

カホキアの最盛期は1050年から1200年頃。当時は欧州の主要都市と同じくらいの人口があった。なぜ急に消滅したのかは分からない。経済が破綻したのか、洪水や干ばつのせいか、それとも資源を使い果たしたのか。

いや、社会的・政治的な亀裂が深刻化し、異なる民族の人たちが北米大陸の各地に散らばっていったのかもしれないとエマーソンは言う。

いずれにせよ、カホキアの遺跡は1000年前の(つまり白人が「発見」する前の)北米大陸に立派な都市文明があったことを教えてくれる。エマーソンが言うとおり、「この事実を軽くみてはいけない」。

<2019年3月5日号掲載>

※3月5日号は「徹底解剖 アマゾン・エフェクト」特集。アマゾン・エフェクト(アマゾン効果)とは、アマゾンが引き起こす市場の混乱と変革のこと。今も広がり続けるその脅威を撤退解剖する。ベゾス経営とは何か。次の「犠牲者」はどこか。この怪物企業の規制は現実的なのか。「サバイバー」企業はどんな戦略を取っているのか。最強企業を分析し、最強企業に学ぶ。

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