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米宇宙計画に暗雲 NASA、スペースXとボーイングの設計リスク警鐘

2019年3月2日(土)14時01分

さらなる遅延リスク

NASAは今月初め、スペースXが「クルー・ドラゴン」の無人飛行試験の実施目標を、2月23日ではなく3月2日に現在設定しており、宇宙飛行士が搭乗する飛行は7月を目指していると発表した。この遅延について、ハードウェアに関する試験その他の作業を完了する必要性など、双方の企業に関する一般的な懸念を挙げて説明した。

NASAによれば、ボーイングの無人宇宙船「スターライナー」の飛行は4月より早くはならず、有人飛行は現在8月に予定されているという。だがNASAの報告書によれば、このスケジュールも今や達成が危うくなっている。

ボーイングのバレット氏によれば、同社が直面する課題としては、昨年行った打ち上げ脱出システム用エンジンの試験中に、テスト台に腐食性の推進剤が漏れた問題などがあるという。この事故はバルブの欠陥によるもので、ボーイングではすでに設計を見直し、サプライヤーに改めて発注しているが、新しいバルブも再試験が必要であるという。

NASAでは、試験飛行はいくつかのリスク項目を解決するために必要なデータを収集する方法の1つでもあると述べている。

「スペースXもボーイングも、安全性という点で、同じ程度の課題を抱えている」と米政府関係者は語った。

(翻訳:エァクレーレン)

Eric M. Johnson

[シアトル 22日 ロイター]


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