最新記事

調査

「俺たちが独り身の理由」、米版2ちゃんで聞いた結果

2018年8月14日(火)18時00分
松丸さとみ

「おまいら、なんでシングルなんだ?」igor_kell-iStock

<男性たちに独り身でいる理由を尋ねる質問がネット上に投稿され、1万以上のコメントが集まった。それをある大学の研究者が分析した...>

男性未婚率の高まりは世界的な傾向

日本では男性の4人に1人が、生涯を独身で過ごすとみられているが(「国立社会保障・人口問題研究所」の「人口統計資料集2018」で男性の生涯未婚率は23.37%)、未婚・晩婚の傾向は世界的なようだ。そんな男性たちに独り身でいる理由を尋ねる質問がネット上に投稿され、実にさまざまな答えが集まった。

「米国版2ちゃんねる」とも呼ばれるインターネット掲示板レディット(Reddit)で1年ほど前、こんな質問が投稿された。「おまいら、なんでシングルなんだ?」。この「シングル」には、独身というだけでなく、恋人がいないことも含まれる。この質問には現在、2万件近いコメントが付いている。

キプロス共和国の首都ニコシアにあるニコシア大学で社会学を教えるメネラオス・アポストロウ准教授は、このコメントを大真面目に分析し、世の男性はなぜシングルなのかを分類した。

調査の結果は、学術誌「エボリューショナリー・サイコロジカル・サイエンス」(進化心理学)に発表されている。

「ブサメン」、「恥ずかしい」、「女性を信じられない」

アポストロウ准教授のチームは、レディットに投稿された前述の質問についたコメント(当時は2万207件あった)のうち、1万3429件を分析。他のコメントへのコメントなど質問に直接答えていないもの、内容が明瞭でないもの、女性からのコメント、などは除外された。最終的に、6794件の回答を分析し、「男性が独り身の理由」を43種類に分類したという。

では、43の理由を回答者が多かった順から一気に紹介しよう。

1. ブサメンだから(ハゲ、チビも含む)
2. 自信がない
3. 相手を見つける努力をしていない
4. 恋愛に興味ない
5. うまく誘えない
6. 内気
7. 最近別れたばかり
8. 前の恋愛でイヤな思いをした
9. 相手が周りにいない
10. 太り過ぎ
11. 他に優先したいことがある
12. 恥ずかしい
13. 理想が高すぎる
14. 女性の前でアガってしまう
15. 時間がない
16. 人付き合いが下手
17. 独身を満喫中
18. うつ
19. 自分の性格が悪い
20. 相性のいい女性になかなか出会えない
21. 精神状態がよくない
22. 社会的実績がゼロだから
23. 1人の人をずっと想っている
24. 社交性がない
25. 前の恋愛から立ち直っていない
26. 交際をどうスタートさせるのか分からない
27. お金がない
28. 女性を信用していない
29. 相手が自分に好意を持っていても分からない
30. 性的な問題
31. 付き合うのが怖い
32. 自分はつまらない人間だから
33. 断られるのが怖い
34. いい彼氏にはなれない
35. 好きになってはいけない人ばかり好きになる
36. 同性愛者だから
37. 諦めた
38. そこまで頑張る価値はないと思う
39. 1人の人だけとか無理
40. 健康上の問題
41. 交際を続けられない
42. 中毒
43. その他

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英生産者物価上昇率、6月は2年ぶりの高水準

ワールド

ロシア貿易相手国への制裁、米国民の6割超が賛成=世

ワールド

韓国の造船世界最大手、米国需要を取り込むため関連会

ワールド

中国、サウジに通商分野の連携強化要請
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 3
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪悪感も中毒も断ち切る「2つの習慣」
  • 4
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 5
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 6
    「美しく、恐ろしい...」アメリカを襲った大型ハリケ…
  • 7
    【クイズ】1位はアメリカ...稼働中の「原子力発電所…
  • 8
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 9
    「どんな知能してるんだ」「自分の家かよ...」屋内に…
  • 10
    イタリアの「オーバーツーリズム」が止まらない...草…
  • 1
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 2
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 3
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 4
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 5
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 6
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 7
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 8
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 9
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 10
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 10
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中