最新記事

中国

中国サッカーファンが日本チームを大絶賛!

2018年7月6日(金)13時10分
遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長)

ロシアW杯決勝トーンメントの日本ベルギー戦(7月3日) Murad Sezer-REUTERS

W杯の日本ベルギー戦を受け、中国のネット空間は日本チームへの絶賛と羨望に満ち溢れた。体格的に劣るアジア人が「赤い悪魔」から2点を奪ったことに対する尊敬の念を隠さない。それに対してCCTVはどう報道したか?

中国大陸のネット空間には、サッカーファンたちの何十万というコメントが満ちている。その中から適切な意見を抜き出すのは多少の困難を伴うが、圧倒的多数が日本チームを礼賛していた。代表的な意見をいくつか拾ってみよう。

日本チームは尊敬に値する!――西野監督礼賛も

●たしかに日本はベルギーとの戦いで最終的に敗けはした。しかしあの強豪「紅い悪魔」から2点を奪ったのだ。その原因はどこにあるのか?

●組織力と精神力だよ!

●アジアで唯一、16強まで上り詰めた。8強にはなれなくても、アジア人だってあの背の高い欧米人に勝てるんだってことを教えてくれた。

●中国は日本に学ぶべきだ。

●俺は日本は好きじゃないけど、でも今回の日本は凄かった。正直、羨望の気持ちでいっぱいだ。

●日本チームに対しては、「尊敬する!」、そのひとことしかない。尊敬に値する!

●でもさ、西野が辞めて、クリンスマンとかってのが次の監督になる可能性があるってネットに書いてあるけど、なんだろう、この気持ち。それって面白くないよな?あの西野と今回の日本チームがあってこその、あの訳の分からないような熱気だったんじゃないのかな。西野が代わって応援する気になる?

●もう二度とない、なんか、奇跡だったような組み合わせ。最初は老婆のような顔をしているって思ったけど、終わってみると、あの西野があってこそ、チームの一体感があったんじゃないか?

●あれはもう、二度とない。サッカー史上の一瞬の夢だった。

体格と体力の差――西野監督に対する恨みも

●日本人は背が低い。ベルギーのあの圧倒的な身長の差と巨大な体躯に勝てるはずがない。それが体を張って強靭な精神力と組織力で「紅い悪魔」から2点もゴールを奪ったシーンは、同じアジア人として誇りに思った瞬間だった。中国チームだって、訓練すれば、日本チームのようになれるのかもしれない。その勇気を与えてくれた。

●そう、後半の最後の方は、まるで巨人と小人のような差を見せつけられた。体力的にも限界だったのではないのか。

●なぜ西野監督はもっと早く選手交代をさせなかったのか。それが悔しくてならない。ベルギーは選手交代をした瞬間に凄まじい勢いで反撃していったじゃないか。体格の差だけの問題じゃない。体力の限界だったんだよ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ドル34年ぶり155円台、介入警戒感極まる 日銀の

ビジネス

エアバスに偏らず機材調達、ボーイングとの関係変わら

ビジネス

独IFO業況指数、4月は予想上回り3カ月連続改善 

ワールド

イラン大統領、16年ぶりにスリランカ訪問 「関係強
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 6

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 7

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 8

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 9

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 10

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中