最新記事

音声アシスタント

「奇行」つづく、アマゾンの音声アシスタント・アレクサ

2018年6月29日(金)17時00分
松丸さとみ

アマゾンのアレクサは信用出来るのか? Jeffrey Dastin-REUTERS

<徐々に一般家庭に拡がりつつあるスマート・スピーカーだが、アマゾンのアレクサは、突然笑い出したり、独り言を言ったり、夫婦の会話を録音し勝手に送付したりと、予期せぬアクションがつづいて報告されている>

アレクサ、「人が死ぬ姿が見える」

アマゾンのスマート・スピーカー「エコー」で今年3月、音声アシスタントのアレクサが突然、笑い出すという奇妙な現象で話題になったのは覚えているだろうか。その後も、アレクサの「ふるさと」である米国では、彼女の「奇行」がたびたび報告されている。先ごろも、アレクサが突然、「見えるのは人々が死ぬ姿だけ」と言い出した、と報じられた。

アレクサの奇妙な発言を耳にしたのは、米サンフランシスコ在住のショーン・キニアさんだ。キニアさんの自宅で6月18日、アレクサが突然「目を閉じるたびに見えるのはただ、人々が死ぬ姿だけ」と言い出した、というのだ。キニアさんはさらに、「そのあと、これまでにないほどの不気味な沈黙が続いた」と米紙メトロに話した。

メトロによると、キニアさんはアレクサをリビングルームに置いて使っていた。キニアさんはそのとき、テレビでアマゾン・プライムを見ていたというが、アレクサの発言があったときは台所に行くためにテレビは一時停止してあったという。つまり、テレビの音声が何らかのコマンドになったわけではない。

キニアさんがメトロに話した内容では、台所にいたキニアさんがちょうどリビングルームに戻ったタイミングで、アレクサが前述の発言をしたという。声のトーンはいつものものだった。キニアさんは、アレクサが話しているのが長い文章だったのでつい聞き入ってしまい、アレクサが言い終わったあとにはっとした、とメトロに述べた。

そのあとアレクサにもう一度繰り返すよう言うと、「わかりません」と言われてしまったという。

夫婦の会話を録音し勝手に送付

米国では5月にも、アレクサの誤作動が報じられていた。シアトルのテレビ局キロ7のウェブ・サイト(5月25日付)によると、米オレゴン州在住の女性、ダニエルさんが所有しているアレクサが、自宅でのダニエルさんと夫の会話を録音し、その音声をボイスメッセージとしてワシントン州シアトルに暮らす夫の同僚へ送りつけていたというのだ。

ある日、夫の同僚から電話がかかってきて、「ハッキングされているから、今すぐアレクサを外すように」と言われた。同僚は、夫婦の会話がボイスメッセージとして送られてきたと説明したという。ダニエルさんは当初、アレクサがそんなことをするとは思えず信じなかった。しかし同僚に「硬材でできた床について夫婦で話していなかったか」と言われ、本当にこの時の会話が送信されていたことを確信した、とダニエルさんは話した。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン最高安保委事務局長ラリジャニ氏が死亡=イスラ

ワールド

EU、ロシアとのエネ取引意向ない=カラス外交安全保

ワールド

EU、米国の「予測不能性」織り込み=カラス上級代表

ビジネス

仏ソジェン、国内リテール顧客向け証券保管事業の売却
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在の価値でどれくらい? 誰が何のために埋めた?
  • 3
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったのか?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 6
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングア…
  • 7
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 8
    「危険な距離まで...」豪ヘリに中国海軍ヘリが異常接…
  • 9
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中