最新記事

中朝関係

【中朝首脳会談】習近平が金正恩に贈ったゴージャス過ぎる品々

2018年4月6日(金)18時30分
ソフィア・ロット・ペルシオ

贈り物の大型花瓶を愛でる習主席と金委員長 Screenshot/KCTV/Youtube

<中国メディアは報じなかったが北朝鮮が得意気に報じてわかった国連制裁決議違反の贅沢な贈り物。その推定価値たるや!>

歴史的な電撃訪中を果たした北朝鮮の最高指導者、金正恩朝鮮労働党委員長は、前より資産家になって帰国した。国連の対北朝鮮制裁決議でもう買えなくなったような贅沢品も含め、中国の習近平国家主席が山ほどお土産を持たせてくれたからだ。

3月25日からの訪中は、表向きは「非公式訪問」だったが、中国はレッドカーペットで金夫妻を歓待し、盛大な晩餐会でもてなすなど、国賓並みの扱いだった。

「首脳会談後、習主席夫妻は金正恩同志に誠意あふれる贈り物をした」と北朝鮮国営の朝鮮中央テレビ(KCTV)は伝えた。

中国メディアが贈り物に言及しなかったのに対し、KCTVは金がプレゼントを称賛する1分ほどの映像を放送した。

webw180406-gift02.jpg

中国の高級白酒として知られる「茅台(マオタイ)酒」も Screenshot/KCTV/Youtube

放送では、習と金が贈り物の大型花瓶を愛でた後、金夫妻がテーブルに並んだ品々を見て回る姿が映っていた。食器のセットや高級シルク、宝飾品、中国の高級白酒として知られる「茅台(マオタイ)酒」が少なくとも6本あった。製造元の貴州茅台酒は世界で最も価値のある醸造家として、米ブルームバーグに紹介されている。

なぜこんなに奮発するのか?

いくつかの品は、国連安保理が採択した制裁決議の禁輸対象リストに挙げられている。貴石や半貴石を使った宝飾品や、磁器またはボーンチャイナ製の100ドル以上の食器などだ。

webw180406-gift03.jpg

金正恩の妻、李雪主(前列右)に高級シルクを見せる習近平の妻、彭麗媛(同左) Screenshot/KCTV/Youtube

習が金にプレゼントした食器セットの価格は制裁決議の上限を大幅に超過する、と韓国の保守系紙、朝鮮日報は、香港の日刊紙「蘋果日報」(アップル・デイリー)の推計をもとに伝えた。それによれば、贈り物の時価総額は約40万ドル。食器類だけでも3100ドルするという。

それほどの贈り物と引き換えに、金正恩は中国にどんな譲歩をしたのだろうか。

(翻訳:河原里香)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:冬季五輪控えたイタリア北部の景観地に観光

ワールド

欧州8カ国に10%追加関税、トランプ氏表明 グリー

ワールド

ベネズエラ、今月初めの米軍による攻撃で兵士47人死

ワールド

EU、重要インフラでの中国製機器の使用を禁止へ=F
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向」語る中、途方に暮れる個人旅行者たち
  • 2
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手がベネズエラ投資に慎重な理由
  • 3
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 4
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰…
  • 5
    鉛筆やフォークを持てない、1人でトイレにも行けない…
  • 6
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 7
    【総選挙予測:自民は圧勝せず】立憲・公明連合は投…
  • 8
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 9
    シャーロット英王女、「カリスマ的な貫禄」を見せつ…
  • 10
    DNAが「全て」ではなかった...親の「後天的な特徴」…
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 6
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 7
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 8
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 9
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 10
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中