最新記事

ヘルス

高齢者の3割が新パートナーとの性的関係 セクフレ探しにネットをフル活用

2018年2月14日(水)17時50分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

ロマンスを感じる繋がりを持つことは、仲間を持つのと同じくらい大切なこと Ranta Images-iStock.

<いつまでも元気なのはいいけれど、人間関係のトラブルや感染症に赤信号>

1960年代――性に関するマインドがオープンになったこの時期に青春時代を過ごしたかつての若者たちは、いまだに情熱冷めやらぬ「性活」を送っているようだ。

先ごろ、コンサルティング会社センサスワイドがイギリスの2000人以上の65歳を対象に実施した調査で、彼らの性に対する貪欲な姿勢が浮き彫りになった。これによると、回答のあった80人のうち、満足のいくセックスライフを送っているのは6人に1人だけ。52%以上が現状に満足していないと答えた。

さらに興味深いのは、年金の受給を開始した65歳から性的関係にあるパートナーが複数いるという傾向だ。回答者の3割が、65歳になってから新しいパートナーと関係を持ったという。出会いの手段で欠かせないのはデートサイトだ。過去10年で65歳以上の3人に1人がウェブサイトやアプリなどオンライン経由で新たな出会いとパートナーを得たことがわかった。

高齢者の生活を支援する団体「インディペンデント・エイジ(Independent Age)」のディレクター、ルーシー・ハマーは、この調査は老後の人生におけるセックスへの「思い込み」に切り込んだと評価している。

高齢者にとって「ロマンスを感じる繋がりを持つことは、仲間を持つのと同じくらい大切なこと」で、「親密な繋がりは高齢者の孤独という問題に対処するポイント」と言う。親密な関係にあるパートナーがいるということは、感情的に救われる。寂しさを和らげ、人生の困難を乗り越える助けになる。

性感染症の予防ができていない人も

しかしながらハーマーは、年を取ってからの「性活」の危険性も指摘する。「セックス、デートといった人間関係は複雑になるし、年寄りになると歯止めが効かない」と話す。調査からも、65歳以上の約10%は、新しいパートナーとの初めての性行為で感染症の予防ができていない実態が明らかになっている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

利上げの可能性、物価上昇継続なら「非常に高い」=日

ワールド

アングル:ホームレス化の危機にAIが救いの手、米自

ワールド

アングル:印総選挙、LGBTQ活動家は失望 同性婚

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32、経済状況が悪くないのに深刻さを増す背景

  • 4

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 5

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 6

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 7

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中