最新記事

イギリス

英メイ首相が内閣改造 与党幹部も刷新で態勢立て直しへ

2018年1月9日(火)11時37分

1月8日、メイ英首相(中央)は内閣改造を実施するとともに与党・保守党幹部の刷新に踏み切った。ロンドンの首相官邸前で撮影(2018年 ロイター/Simon Dawson)

メイ英首相は8日、内閣改造を実施するとともに与党・保守党幹部の刷新に踏み切った。昨年6月の総選挙以降に後退しつつある党勢を再び拡大し、欧州連合(EU)離脱をはじめとする重要政策課題を乗り切る新たな態勢を構築する狙いだ。

メイ氏はEUとの交渉で、将来の関係と移行期間を協議する第2段階に進むことに成功した。しかしブレグジット(EU離脱)対応やヘルスケア、住宅など国内問題を巡るメイ氏の姿勢には批判が続き、足元では最大野党の労働党がじりじりと支持率を上げている。

こうした中で今回の人事の目玉は、人気があるブランドン・ルイス移民担当相を保守党幹事長に、ジェームズ・クレバリー下院議員を同副幹事長に起用したことだ。ルイス氏の幹事長就任は、前任のパトリック・マクローリン氏が党の支持拡大に失敗し、6月の選挙も準備を整えられなかったと批判した多くの保守党員に歓迎されている。ある保守党員は、ルイス氏が党内の雑音を封じ、積極的なメディアへの露出でメイ氏への批判を一掃してくれるとの期待を示した。

内閣の陣容では、デービスEU離脱担当相、ジョンソン外相、ハモンド財務相、ラッド内相、クラーク民間企業・エネルギー・産業戦略相といった主要閣僚が軒並み留任。一方で新たにデービッド・リディントン氏が内閣府担当相に就任した。前任のダミアン・グリーン氏は、自身のコンピューターからポルノ画像が発見された問題で不適切な発言をしたため、昨年辞任に追い込まれた。

ブロークンシャー北アイルランド相は健康上の理由から辞任し、メイ氏を強く支持してきたブラッドリー文化・メディア・スポーツ相が後任となる。

[ロンドン 8日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


ニューズウィーク日本版のおすすめ記事をLINEでチェック!

linecampaign.png

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トルコ、イランの弾道ミサイル迎撃 NATO防空シス

ワールド

対イラン作戦、現時点で地上部隊投入は含まれず=米報

ビジネス

ロシアのタンカー沈没、ウクライナ無人機攻撃か プー

ワールド

イラン外相「攻撃は米国が標的」と説明、カタールは否
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 2
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られる」衝撃映像にネット騒然
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    「外国人が増え、犯罪は減った」という現実もあるの…
  • 6
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 7
    「イランはどこ?」2000人のアメリカ人が指差した場…
  • 8
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウク…
  • 9
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 10
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 9
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 10
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中