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日本政治衆院選勝利で安倍首相「謙虚に向き合う、与党だけで改憲発議せず」
10月22日、衆議院選の結果を受けて、安倍晋三首相は選挙結果には謙虚に向き合いたいと述べ、憲法改正については「スケジュールありきではない」と付け加えた。写真は自民党本部で当選確実の自民候補者の名前に花を飾る安倍晋三首相(2017年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
安倍晋三首相は22日夜、テレビ各局の番組に出演し、衆院選で自民党が勝利する見通しであるものの、各地で接戦を展開する選挙区もあり、選挙結果は謙虚に受け止めるとの見解を示した。
安倍首相はTBSの番組で「まだ接戦の選挙区がある。厳しい視線があることをしっかり認識し、謙虚に向き合っていく」と述べた。
憲法改正については「時期ありきではない。しっかりと憲法審査会で議論して、あるいは国会において議論をしていかなければならない」と語った。
そのうえで「与党だけで発議しようとは考えていない。できるだけ多くの方々の賛成を得るべく努力していきたい」、「希望の党をはじめ、他の政党とも話をさせていただきたい」と述べた。
森友・加計問題に関しては「国会審議を全てを見た人は納得した人も多かったのではないか。今後も、求められれば丁寧に説明していきたい」と語った。
テレビ東京の番組では、神戸製鋼<5406.T>や日産自動車<7201.T>の社内不正が多発し日本の産業界に対する不信感が広がっていることについて「誠実な対応を取り戻してほしい」と述べるとともに、「日本のモノづくりの信頼回復に向け、政府と産業界が一丸となって取り組んでいきたい」と述べた。
また、NHKの番組では、来年9月の自民党総裁選での対応について質問され「1年先のことなので、全く白紙」と語った。
憲法9条改正については、戦力不保持の2項について「多数(の賛成)を得るには、2項を残さないと難しい」と述べるとともに、その方向で自民党内の議論を進めてほしいとの見解を示した。
(田巻一彦 編集:田中志保)