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英メイ首相トランプに擦り寄る 眉ひそめるEU

2017年2月2日(木)17時27分

EU側の懸念をさらに強めているのは、ジョンソン外相の発言だ。外相はシリア和平で合意した場合にはアサド大統領の再選に向けた出馬を認めるべきと主張、退任を求めていた英政府のこれまでの立場と相反する見解を示した。

あるフランス外交官は「英国はこのような方針転換を続けるなら、長期的に国際間でつけを払わされるだろう」と述べた。

メイ首相は確かに、ウクライナ問題を巡るロシアへの経済制裁や、トランプ大統領が「時代遅れ」だと指摘した北大西洋条約機構(NATO)についても支持を続けている。

だがEU加盟国の多くが、離脱決定後の英国は欧州大陸から否応なしに疎遠になっているとみなしている。

あるEU外交幹部は「英国は外交政策についてブレグジット後もEUと協力することに関心があると常に主張していた」と話し、「そこへトランプ効果が波及し、これまでの方針と異なっていても、米国の機嫌を取るようになってしまった」と述べた。

(John Irish記者、Gabriela Baczynska記者、Andreas Rinke記者 翻訳:田頭淳子 編集:村山圭一郎)

[ロイター]


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