最新記事

アメリカ政治

トランプ、ボーイングへのエアフォース・ワンの注文取り消しを要請

2016年12月7日(水)09時48分

 12月6日、トランプ次期米大統領は、新型の大統領専用機「エアフォースワン」にかかるコストは「制御不能」とし、米航空機大手ボーイングへの発注をキャンセルするよう政府に要請した。写真はシカゴで10月撮影(2016年 ロイター/Jim Young)

トランプ次期米大統領は6日、新型の大統領専用機「エアフォースワン」にかかるコストは「制御不能」とし、米航空機大手ボーイングへの発注をキャンセルするよう政府に要請した。

新型のエアフォースワンに採用されている「ボーイング747」について、トランプ氏はツイッターで「将来の大統領のための新型747の製造コストは40億ドルを超え、制御不能だ。注文をキャンセルすべき」と述べた。

同発言の引き金は不明だが、同氏の政権移行チームは納税者の負担を減らすことを意図する明確なメッセージと説明した。

また、政府予算に関する文書によると、エアフォースワン後継機に絡む費用は2015ー21年度にかけ28億7000万ドルとなることが見込まれており、トランプ氏が指摘する40億ドル超の費用の情報源は明らかではない。

ボーイングの広報担当は現時点でコメントすることはないと応じた。トランプ氏の発言を受け、ボーイングの株価は一時1%強下落。他の防衛関連請負業者の銘柄も下落した。

1943年からエアフォースワンを手掛けているボーイングは、まだ2024年までに就役する予定の後継機の製造は始めておらず、製造に向けた予算配分にも着手していない。現在は具体的な性能の決定を進めている段階という。

ボーイングの国防・宇宙・安全保障関連事業は年間で300億ドルの売上高を計上し、米軍やその他連邦機関向けの武器供給が大きな比重を占めている。同社はこれまで、特定の海外顧客との取引に利用していた米輸出入銀行の存廃を巡り議会共和党と衝突。またトランプ氏が反対している環太平洋連携協定(TPP)への支持を明らかにしている。



[ニューヨーク 6日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米通商法301条に関する責任、既に果たしている=中

ワールド

カナダ政府、オープンAIに迅速な安全規定強化を要求

ワールド

黎智英氏、詐欺罪の有罪判決破棄 香港控訴裁

ワールド

万が一侵攻受けた場合、「長期化なら成功」と思わせな
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 2
    最高裁はなぜ「今回は」止めた?...トランプ関税を違憲とした「単純な理由」
  • 3
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 4
    3頭のクマがスキー客を猛追...ゲレンデで撮影された…
  • 5
    【クイズ】サメによる襲撃事件が最も多い国はどこ?
  • 6
    2月末に西の空で起こる珍しい天体現象とは? 「チャ…
  • 7
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 8
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 9
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 10
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 5
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 8
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 9
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 10
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中