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スマホはこりごり? サムスン、JBLの音響メーカー買収で自動車産業に進出

2016年11月16日(水)06時01分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

 また、サムスンはスマートフォンの分野でも今月注目すべき発表を行っている。アップルの音声認識「Siri」の開発者たちがアップルを出て設立した人工知能のスタートアップ企業ビブ・ラボラトリーズと共同で来年夏に発売予定のGalaxy S8に人工知能による音声認識プラットフォームを搭載することを明らかにした。現在もアップルのSiriのような単純な音声認識によるインターフェイスがあるが、サムスンとビブ・ラボラトリーズは、「EC・医療・観光などのサービスパートナーがそれぞれ自社のサービスをこのプラットフォームに対応させれば、スマートフォンのユーザーたちと直接連結されることが可能になる。現在のようにユーザーが各サービスパートナーのアプリをダウンロードしてから使う必要がなくなる」と発表した。

 恐らくこのサービスは当初はスマートフォンで利用されるが、それほど時間のかからないうちに、サムスンが今回買収したハーマンのコネクテッドカー用OSの上でも動くようになることは、ほぼ間違いないだろう。GALAXY Note 7の一連の事故は同社にとって大きな痛手であったことは間違いないが、コネクテッドカーへの取り組みを加速させることになったというのもまた事実であろう。それが怪我の功名という形で実を結ぶかどうか、今後の展開が注目されるところだ。

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