最新記事

2016米大統領選

トランプTV討論会の「悪いやつら」「嫌な女」発言、ネットで怒り招く

2016年10月21日(金)10時51分

10月20日、米ネバダ州ラスベガスで19日に行われた米大統領選の候補者による第3回テレビ討論会で、共和党のドナルド・トランプ候補(写真)が語った「ここには悪いやつらが何人かいる」という発言と、ライバルの民主党クリントン候補に向けた「なんて嫌な女だ」いう発言が物議を醸し、ソーシャルメディアには怒りのコメントがあふれた。ラスベガスで19日撮影(2016年 ロイター/Carlos Barria)

 米ネバダ州ラスベガスで19日に行われた米大統領選の候補者による第3回テレビ討論会で、共和党のドナルド・トランプ候補が語った「ここには悪いやつらが何人かいる」という発言と、ライバルの民主党クリントン候補に向けた「なんて嫌な女だ」いう発言が物議を醸し、ソーシャルメディアには怒りのコメントがあふれた。

 こうした発言は、11月8日の投票を前に、トランプ氏がラテン系や女性からの支持拡大を狙う最中になされた。

 討論会でトランプ氏は、メキシコ国境の警備強化を繰り返し主張。麻薬を米国に入れてはならないとした上で、「米国に何人かの悪いやつら(bad hombres)がいるが、そいつらを追い出す」と、スペイン語を用いて述べた。

 「Bad Hombres」は討論会の夜、ソーシャルメディアで最も多く議論されたトピックスとなり、ブランド・インテリジェンス会社のアモビーによると、討論会の開催中や直後に約13万4000回ツイートされた。

 トランプ氏はまた、公的年金基金への資金のために富裕層に対する税金を上げると語るクリントン氏を遮り、「なんて嫌な女だ」と述べた。

 このコメントはオンライン上で性的差別発言と非難され、「嫌な女(nasty woman)」という語句は20日の朝までに30万以上ツイートされた。

[ニューヨーク 20日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

マスク氏、政府職を離れても「トランプ氏の側近」 退

ビジネス

米国株式市場=S&P500ほぼ横ばい、月間では23

ワールド

トランプ氏の核施設破壊発言、「レッドライン越え」=

ビジネス

NY外為市場=ドルまちまち、対円では24年12月以
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岐路に立つアメリカ経済
特集:岐路に立つアメリカ経済
2025年6月 3日号(5/27発売)

関税で「メイド・イン・アメリカ」復活を図るトランプ。アメリカの製造業と投資、雇用はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プーチンに、米共和党幹部やMAGA派にも対ロ強硬論が台頭
  • 3
    イーロン・マスクがトランプ政権を離脱...「正直に言ってがっかりした」
  • 4
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 5
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 6
    【クイズ】生活に欠かせない「アルミニウム」...世界…
  • 7
    「これは拷問」「クマ用の回転寿司」...ローラーコー…
  • 8
    ワニにかまれた直後、警官に射殺された男性...現場と…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多…
  • 10
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」時代の厳しすぎる現実
  • 3
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多い国はどこ?
  • 4
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 5
    アメリカよりもヨーロッパ...「氷の島」グリーンラン…
  • 6
    デンゼル・ワシントンを激怒させたカメラマンの「非…
  • 7
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
  • 8
    友達と疎遠になったあなたへ...見直したい「大人の友…
  • 9
    ヘビがネコに襲い掛かり「嚙みついた瞬間」を撮影...…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 5
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 6
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 9
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 10
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中