最新記事

フィリピン

オバマ大統領、侮辱発言をした比ドゥテルテ大統領との会談中止

2016年9月6日(火)10時15分

 9月6日、米国家安全保障会議(NSC)のプライス報道官は、オバマ大統領がフィリピンのドゥテルテ大統領(写真)との会談を中止したと明らかにした。ダバオで5日撮影(2016年 ロイター/Lean Daval Jr)

米ホワイトハウスは6日、オバマ大統領がフィリピンのドゥテルテ大統領との会談を中止したと明らかにした。ドゥテルテ大統領はオバマ大統領を品位を欠く言葉で表現していた。

ラオスでは6─8日、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議と東アジアサミットが行われる。

ドゥテルテ大統領の侮辱的な発言を伝えられたオバマ大統領は、「建設的な対話を行える時なのかどうか」をフィリピン当局者と協議するよう側近に指示したことを明らかにした。

オバマ大統領は記者団に対し、「会談を行うのであれば、建設的で、何かが実を結ぶという確信を持って臨みたい」と語った。

オバマ大統領のラオス訪問は、現職の大統領として初めて。5日の深夜に首都ビエンチャンに到着していた。

報道官によると、オバマ大統領は韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領と会談するという。

ホワイトハウスは、フィリピンでの人権侵害に対する懸念について、オバマ大統領がドゥテルテ大統領との会談で手加減をすることはないと明らかにしていた。

一方のドゥテルテ大統領は、人権侵害の問題を取り上げることは「無礼だ」と述べた。そうした会話に発展すれば、オバマ大統領を罵ることになるとし、この場面で侮辱的な言葉を用いた。



[ビエンチャン 6日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国副首相、香港と本土の金融関係強化に期待

ワールド

高市首相、来夏に成長戦略策定へ 「危機管理投資」が

ワールド

サムスンSDI、蓄電池供給でテスラと交渉 株価急騰

ビジネス

スタバ、中国事業経営権を地元資本に売却 競争激化で
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつかない現象を軍も警戒
  • 3
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に「非常識すぎる」要求...CAが取った行動が話題に
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 9
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 10
    【HTV-X】7つのキーワードで知る、日本製新型宇宙ス…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中