最新記事

テロ

【写真リポート】ブリュッセルで連続自爆テロ、容疑者1人が逃亡中

ISIS系メディアが「戦闘員が自爆攻撃を遂行した」とテロの犯行声明を発信

2016年3月23日(水)13時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

再び起きた悪夢 爆発によって正面のガラスが割られた空港の出発ロビー Francois Lenoir-REUTERS

 ベルギーの首都ブリュッセルを22日午前襲った連続テロでは、国際空港で2回の爆発があり14人が死亡、その後中心部の地下鉄駅構内でも爆発があり20人が死亡した。さらに2カ所の爆発による負傷者は180人以上にのぼり、犠牲者がさらに増える可能性もある。

 今回のテロに関して、メッセージアプリを通じて発信しているISIS(自称「イスラム国」、別名ISIL)系のメディア「アマク通信」が、犯行声明と受け取れるメッセージを発信した。「ベルギーの首都ブリュッセルの空港と中心部の地下鉄駅構内で、イスラム国の戦闘員が爆弾ベルトや装置を使って連続爆発を遂行した。ベルギーはイスラム国に敵対する有志連合に参加している国だ」

【参考記事】ベルギー「テロリストの温床」の街

 さらに声明は、「戦闘員は空港内で発砲し、ベルトを爆発させた。地下鉄駅内でも自爆ベルトを爆発させた」と、いずれの爆発も自爆テロによる攻撃だったと言っている。

 地元メディアは、空港爆破の容疑者と見られる3人の男が、事件前に空港内をスーツケースを乗せたカートを押しながら歩いている姿を写した画像を公開した。地元警察ではこの3人のうちの1人が、自爆に失敗して現在も逃亡を続けているとみて行方を追っている。


picreport160323-01.jpg

空港の爆発に巻き込まれて負傷した人たち Ketevan Lardava/Courtesy of tv.ge/REUTERS

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

ネクスペリア中国部門「在庫十分」、親会社のウエハー

ワールド

トランプ氏、ナイジェリアでの軍事行動を警告 キリス

ワールド

シリア暫定大統領、ワシントンを訪問へ=米特使

ビジネス

伝統的に好調な11月入り、130社が決算発表へ=今
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「今年注目の旅行先」、1位は米ビッグスカイ
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 5
    筋肉はなぜ「伸ばしながら鍛える」のか?...「関節ト…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 9
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつか…
  • 10
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 10
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中