最新記事

PR

人気ドラマ『SUITS/スーツ』に学ぶ、「デキる男」の仕事術

PR

2016年2月24日(水)11時30分
高森郁哉

 魅力あふれるサブキャラたちの存在も見逃せない。ハーヴィーの秘書ドナは気配り上手で事情通、美人パラリーガルのレイチェルはマイクとの恋の行方が気になるところ。とりわけ強烈なのが幹部弁護士のルイスで、若手をパワハラ寸前の指導で鍛え上げ、ハーヴィーやマイクともたびたび対立する社内の敵役だが、確かな実力があり、芸術や猫に愛情を注ぐなど憎めない一面もある。ハーヴィー役のガブリエル・マクト、マイク役のパトリック・J・アダムスをはじめ、レギュラー陣の見応えあるアンサンブル演技が、ドラマ通をも魅了してやまない大きな特徴なのだ。

ビジネスパーソンの注目ポイントは?

 端的に言うなら、米国エグゼクティブの仕事風景を覗き見ることができるというのが最大のメリットだ。組織内外で繰り広げられるスリリングで熾烈なパワーゲームからは、臨機応変の交渉術や問題解決力、それに最後まであきらめない強い心を学べるだろう。社内にも駆け引きと切磋琢磨がある一方で、事務所は「家」、仕事仲間は「家族」として大切にする固い絆も描かれ、このあたりは共感する日本の視聴者も多いはず。さりげなく仲間の仕事をサポートする気配りや、映画ネタなどのユーモアで相手との距離を縮める会話術も見習いたいもの。

人気ドラマ『SUITS/スーツ』

ニューヨークのエグゼクティブの仕事風景を覗き見ることができるのも楽しい。


 一流のプロフェッショナルが選ぶ服装とインテリアにも要注目だ。ハーヴィーはトム・フォードのオーダーメイドのスリーピーススーツが基本。他方マイクは、はじめこそ安物のスーツだが、ハーヴィーら先輩たちのアドバイスを受けて、徐々にタイトなスーツスタイルを着こなしていく。スカイビューを望む広々としたオフィスには、洗練されたデザインのデスクとチェア、趣味のコレクションが整然と並び、夜はジャズのレコードと高級スコッチで静かに疲れを癒す。「いつかこんな環境で仕事をしたい」とモチベーションが上がるに違いない。

気になるシーズン4の新展開

 今月DVDの発売とレンタルが始まったシーズン4では、経歴詐称に限界を感じたマイクが、弁護士をやめ投資銀行家に転職。ある大企業の買収をめぐり、ハーヴィーと対決することになる。さらに規制当局から目をつけられたハーヴィーらは、事務所存続にかかわる重大な危機を迎える。主要人物らの愛憎も一層複雑に絡み合い、過去の3シーズンにも増してスリル満点の展開に引き込まれるはずだ。

『SUITS/スーツ』公式サイトもオススメ

 法律事務所を舞台にしたドラマということで、耳慣れない役職名や専門用語も若干出てくるが、観ているうちに大体の感じをつかめるレベルなので心配いらない。それでも、もっとよく知りたいという視聴者には、『SUITS/スーツ』公式サイトがオススメだ。サイトではキャストや各エピソードの紹介に加え、スペシャルコンテンツとして法律用語やファッション、映画ネタ登場シーンなど充実した情報が掲載されているので、傑作ドラマの世界をより深く理解できるだろう。ぜひ本編DVDとともに、末永く『SUITS/スーツ』の魅力に親しみ、ワーク&ライフスタイル向上の糧としていただきたい。

海外ドラマ「SUITS/スーツ」
http://www.suits-tv.jp/

「SUITS/スーツ」シーズン1〜4 DVDリリース中

suits_sub02.jpg

発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
© 2011-2014 Universal Studios. All Rights Reserved.

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

スイス大統領、米国務長官と会談 39%関税発動7日

ビジネス

トムソン・ロイター、第2四半期増収 AI導入がけん

ビジネス

アップル、米生産拡大へ1000億ドル追加投資を計画

ビジネス

米マクドナルド、世界既存店売上高が予想上回る 低価
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 2
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの母子に遭遇したハイカーが見せた「完璧な対応」映像にネット騒然
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 5
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 6
    【徹底解説】エプスタイン事件とは何なのか?...トラ…
  • 7
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 8
    大学院博士課程を「フリーター生産工場」にしていい…
  • 9
    かえって体調・メンタルが悪くなる人も...「休職の前…
  • 10
    バーボンの本場にウイスキー不況、トランプ関税がと…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 5
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 8
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 9
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 10
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 6
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 7
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 10
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中