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匿名女性たちが書いた「性的ファンタジー」を1冊の本に...G・アンダーソンの「秘密の花園」とは?

Secret Gardens

2024年11月23日(土)17時40分
イモジェン・ウェストナイツ(ロンドン在住ジャーナリスト)

彼女はその新しい役割を引き受けた。今年のゴールデングローブ賞の授賞式には女性器の模様をちりばめたドレスで出席。インスタグラムにはキノコや海の生物といったそれっぽい形をしたものの写真を「#penisoftheday(今日のペニス)」というハッシュタグを添えて投稿したりする。

今回、出版社の呼びかけに対して世界中から集まった投稿は合わせて約80万ワード分の長さになった。アンダーソンはその全てに目を通した。


投稿はいずれも匿名だが、文末には出身国や民族や収入、セクシャリティーや宗教といった書き手のバックグラウンドを示す情報が記されている。ただ、惜しむらくは年齢の記載がない。20歳代の女性と60歳代の女性が同じことに欲情するかどうか知りたいと思うのは私だけではないはずだ。

内容を見ると、『私の秘密の園』ほどえぐいものは掲載されていないが、『欲望』のファンタジーもバラエティーに富んでいる。アンダーソンが驚いたのは、50年以上たつのに性に関する恥の感覚は消えていないということだった。

「『セックス・エデュケーション』や官能小説『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』、巨大なポルノ産業にしても、現代人は露骨に性的なコンテンツを楽しんでいる」と彼女は言う。「だから感じ方とか経験とかファンタジーについて、もっとオープンに語れると思っていたのに」

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