サッチャーから気鋭の記者まで演じ、「Gスポット」を発売...女優ジリアン・アンダーソンが新しい挑戦を続ける理由
Up for a Challenge
俳優としての挑戦も、女性の性的な健康に関する活動も、応援してくれる人たちがいる MIKE MARSLAND-WIREIMAGE/GETTY IMAGES
<『X-ファイル』のスカリー捜査官で人気を博し、『ザ・クラウン』『Scoop』で活躍するジリアン・アンダーソン。タフな女性を演じることの多い彼女が、役選びで大切にしていることとは>
ジリアン・アンダーソンについて断言できることは、挑戦を恐れないということ。実業家ジェフリー・エプスタインの売春斡旋容疑をめぐり、2019年にBBCが英アンドルー王子を追い詰めたインタビューの裏側を描くネットフリックスのドラマ『Scoop』(邦題『グレート・スクープ』)では、ジャーナリストのエミリー・メイトリス役に挑んでいる。
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もっとも、彼女は同じネットフリックスの英王室のドラマ『ザ・クラウン』でマーガレット・サッチャーを演じ、エミー賞助演女優賞を受賞している。また王室の話だと思わなかったのだろうか。
「そんなふうに聞かれるようになって、初めて気が付いた。『あら? 考えたこともなかった』という感じ(笑)」。アンダーソンの心をつかんだのは、インタビューの実現に関わった女性たちのさまざまな描写だった。
アンダーソンには『X-ファイル』でダナ・スカリー捜査官を演じていた頃から熱狂的なファンがいる。その人気も利用して、最近は女性の性的な健康について積極的に語っており、自身のウェルネスブランドから、女性はもちろん全ての人に向けたエナジードリンクシリーズ「Gスポット」を発売した。アンダーソンに本誌H・アラン・スコットが聞いた。
──王室が絡む別の企画をやることに抵抗はなかった?
エミリー・メイトリスを演じる度胸が自分にあるかどうか。そのことのほうがずっと重い決断だった。
──誰もが見たことのあるインタビューに、新しい解釈をどのように見いだしたのか。
それについては製作陣が考えてくれたと思っている。脚本を読んで、新しくて、新鮮で、スリラーらしい推進力を感じた。私はピーター・モファットの脚本の大ファンだ。
──あなたはタフな女性を演じることが多い。どのように役を選ぶのか。
より立体的で複雑だと感じられる役なら、イエスと言いたくなる。タフな役という言い方もできる。そのほうが他の表現より奥が深い。
──ファンは映画であれ、ドリンクであれ、オンラインであなたをフォローすることであれ、一緒にタフになりたいと思っている。
ファンは私の旅を心から見守ってくれている。それは素晴らしいこと。本当に感謝している。テレビでも映画でも、舞台でも、私が決めたことは何でも受け入れてくれるのだろう。このドリンクを発売して以来、よく人に呼び止められてこんなふうに言われる。「あなたは、女性の無限の可能性を体現している」
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