最新記事

俳優

サッチャーから気鋭の記者まで演じ、「Gスポット」を発売...女優ジリアン・アンダーソンが新しい挑戦を続ける理由

Up for a Challenge

2024年04月24日(水)12時08分
H・アラン・スコット
ジリアン・アンダーソン

俳優としての挑戦も、女性の性的な健康に関する活動も、応援してくれる人たちがいる MIKE MARSLAND-WIREIMAGE/GETTY IMAGES

<『X-ファイル』のスカリー捜査官で人気を博し、『ザ・クラウン』『Scoop』で活躍するジリアン・アンダーソン。タフな女性を演じることの多い彼女が、役選びで大切にしていることとは>

ジリアン・アンダーソンについて断言できることは、挑戦を恐れないということ。実業家ジェフリー・エプスタインの売春斡旋容疑をめぐり、2019年にBBCが英アンドルー王子を追い詰めたインタビューの裏側を描くネットフリックスのドラマ『Scoop』(邦題『グレート・スクープ』)では、ジャーナリストのエミリー・メイトリス役に挑んでいる。

【動画】ジリアン・アンダーソンが「陰部」をデザインしたドレスでゴールデン・グローブ賞授賞式に登場...「品がない」「悪趣味」の声も

もっとも、彼女は同じネットフリックスの英王室のドラマ『ザ・クラウン』でマーガレット・サッチャーを演じ、エミー賞助演女優賞を受賞している。また王室の話だと思わなかったのだろうか。

「そんなふうに聞かれるようになって、初めて気が付いた。『あら? 考えたこともなかった』という感じ(笑)」。アンダーソンの心をつかんだのは、インタビューの実現に関わった女性たちのさまざまな描写だった。

アンダーソンには『X-ファイル』でダナ・スカリー捜査官を演じていた頃から熱狂的なファンがいる。その人気も利用して、最近は女性の性的な健康について積極的に語っており、自身のウェルネスブランドから、女性はもちろん全ての人に向けたエナジードリンクシリーズ「Gスポット」を発売した。アンダーソンに本誌H・アラン・スコットが聞いた。

◇ ◇ ◇

──王室が絡む別の企画をやることに抵抗はなかった?

エミリー・メイトリスを演じる度胸が自分にあるかどうか。そのことのほうがずっと重い決断だった。

──誰もが見たことのあるインタビューに、新しい解釈をどのように見いだしたのか。

それについては製作陣が考えてくれたと思っている。脚本を読んで、新しくて、新鮮で、スリラーらしい推進力を感じた。私はピーター・モファットの脚本の大ファンだ。

──あなたはタフな女性を演じることが多い。どのように役を選ぶのか。

より立体的で複雑だと感じられる役なら、イエスと言いたくなる。タフな役という言い方もできる。そのほうが他の表現より奥が深い。

──ファンは映画であれ、ドリンクであれ、オンラインであなたをフォローすることであれ、一緒にタフになりたいと思っている。

ファンは私の旅を心から見守ってくれている。それは素晴らしいこと。本当に感謝している。テレビでも映画でも、舞台でも、私が決めたことは何でも受け入れてくれるのだろう。このドリンクを発売して以来、よく人に呼び止められてこんなふうに言われる。「あなたは、女性の無限の可能性を体現している」

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

インド中銀、利下げ余地示唆 インフレ見通し改善で=

ビジネス

中立金利「まだまだ距離」、利上げ判断すべき局面=田

ビジネス

英中銀、ステーブルコイン保有上限は金融安定脅かさな

ビジネス

機械受注8月は2カ月連続減、判断「持ち直しに足踏み
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 3

    「恐ろしい」...キャサリン妃のウェディングドレスに…

  • 4

    「これからは女王の時代」...ヨーロッパ王室の6人の…

  • 5

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「恐ろしい」...キャサリン妃のウェディングドレスに…

  • 3

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 4

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 5

    ハン・ガンのノーベル文学賞受賞はなぜ革新的なのか?…

  • 1

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 2

    完全コピーされた、キャサリン妃の「かなり挑発的な…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 5

    「結婚に反対」だった?...カミラ夫人とエリザベス女…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:日本人と参政党

特集:日本人と参政党

2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る