最新記事

英王室

メーガン妃とヘンリー王子の「ロイヤルツアー」の是非...ニューヨークからナイジェリア、そしてコロンビアへ

Prince Harry and Meghan's Post-Royal Tours: From New York to Nigeria

2024年08月12日(月)10時35分
ジェームズ・クロフォード・スミス
ヘンリー王子とメーガン妃

REUTERS/Akintunde Akinleye

<つい先日、コロンビア訪問が発表されてばかりのヘンリー王子とメーガン妃だが、その「公的な役割」については今も議論が続いている>

2020年にヘンリー王子とメーガン妃がイギリス王室を離脱した際、慈善活動を続けながら経済的自立を目指すとされた。

アメリカ移住直後にカリフォルニア州モンテシートに自宅を購入し、新生活をスタートさせた。夫妻にとってまずは慈善団体「アーチウェル財団」の設立が大きな動きとなった。

その後、「アーチウェル・プロダクション」や「アーチウェル・オーディオ」を設立し、大手動画配信プラットフォームとコンテンツ制作の契約も結ぶことで経済的基盤を確保した。


 

「アーチウェル財団」では平等、社会正義の推進、女性の権利と教育、マイノリティ支援、メンタルヘルス、オンラインでの子供支援などの慈善活動に従事している。

また、ヘンリー王子は「インビクタス・ゲームズ財団」を通じて退役軍人をスポーツの国際大会で支援している。

しかし、王室からの劇的な離脱後、ヘンリー王子とメーガン妃の「公的な役割」については議論が続いており、現在、「私人」としてすべてのビジネスと慈善活動を行っている。

夫妻の活動が特に注目されるのは、外国を訪問する「ツアー」を行なったときである。そして、今も称号を使用していることに対しては、それがあたかも王室に承認されているかのように見えるとしてイギリス国内で批判の声もあがっている。

王室を離脱した今も各国から公式に招待を受け続けており、その動きはますます顕著になっている。直近ではコロンビアへの訪問が発表されてばかりである。そこで夫妻の注目を集めた慈善活動を本誌が振り返る。

2021年9月 ニューヨーク訪問

ヘンリー王子とメーガン妃

「グローバル・シチズン・ライブ」のステージでのヘンリー王子とメーガン妃 Caitlin Ochs/PictureGroup/Sipa USA via Reuters Connect

2021年9月、メーガン妃とヘンリー王子はアメリカ移住後初めて、ニューヨークへの3日間の日程で大きな「公務」を行った。

国連訪問やニューヨークのビル・デブラシオ市長との面会、「9/11メモリアル・ミュージアム」やブルックリンの学校訪問、「世界保健機関(WHO)」オフィス訪問、そして「グローバル・シチズン・ライブ」で新型コロナワクチンに関するイベントに出演した。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

シカゴ警察、州兵や連邦軍に協力せず 市長が命令に署

ワールド

インドネシア反政府デモ、大統領が議員手当削減発表で

ワールド

中印が首脳会談、さらなる関係改善で一致 関税巡り足

ワールド

ロのウクライナ攻撃「平和望む立場に疑問」、米が経済
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 4

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 5

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 5

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:健康長寿の筋トレ入門

特集:健康長寿の筋トレ入門

2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時