最新記事

キャリア

3人の女性首相が世界に示した、「辞めたい」と言える勇気

Needing to Admit It's Too Much

2023年04月27日(木)14時16分
イモジェン・ウェストナイツ(ジャーナリスト)

昨年の今頃は、私も含めてほとんどのイギリス人が心から、ジョンソンの首相退陣を願っていた。彼はもうボロボロで、失態に失態を重ねるばかりで見るに堪えなかった。さっさと辞めればいい首相や大統領は、たぶんほかにもいる。なにしろすごく難しくて、きつい仕事だから。

身も心も擦り切れるまで働くタイプと、何が起きても週末はゴルフというタイプ。その中間のどこかに、きっと適当な落としどころがある。

でも個人的には、政治家に休暇など必要ないと言わんばかりの人には違和感を覚える。疲れ果て、自分の地位の重責に押しつぶされそうな人物に、重要な物事の判断を委ねるのが得策とは思えない。

残念ながら、大多数の(ええ、とりわけ男性の)政治家には、そんなふうに自分の限界に気付く機会はなさそうだ。たぶん、そういう機会を持ちたいと思ってもいない。

自分の限界を知るのは大事なことだ。もう首相の重責に耐えられないと思ったら、正直にそう告げる。国のためには、それがベストな選択だろう。違う?

©2023 The Slate Group

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

TSMC、熊本県第2工場計画先延ばしへ 米関税対応

ワールド

印当局、米ジェーン・ストリートの市場参加禁止 相場

ワールド

ロシアがウクライナで化学兵器使用を拡大、独情報機関

ビジネス

ドイツ鉱工業受注、5月は前月比-1.4% 反動で予
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 3

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 4

    女子サッカーで世界初、生理周期に合わせてトレーニ…

  • 5

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 3

    遺体を堆肥化する「エコロジカル埋葬」 土葬も火葬…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 3

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 4

    なぜメーガン妃の靴は「ぶかぶか」なのか?...理由は…

  • 5

    メーガン・マークル、今度は「抱っこの仕方」に総ツ…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:トランプvsイラン

特集:トランプvsイラン

2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる