3人の女性首相が世界に示した、「辞めたい」と言える勇気
Needing to Admit It's Too Much
この点については、いくつかの見方ができると思う。高い地位に就いている女性ほど仕事の過酷さを進んで認め、それ故に燃え尽きるリスクがあると正直に言えるのかもしれない。
あるいは、一般論として女性のほうが心の健康に敏感で、それについてオープンに語れるということか。一方で男性陣は今も、心の問題で職を辞すのは敗北であり、弱さの証しだと信じている。
女性が指導的な立場に就くと、家庭と仕事をきちんと両立させるよう求められるのが常だ(男性だと、そんなことは言われない)。それがプレッシャーになって、仕事を辞める女性もいる。
そもそも、政治家と人間の両立は難しいのかもしれない。「私は人間。政治家も人間。私たちは可能な限り全力を尽くす。でも限界が来る」。アーダーンは辞意表明の演説でそう言った。スタージョンも基本的に同じことを言った。「私は政治家だけれど、人間でもある」と。
無理なら辞めるが一番
政治家も人間だなんて、思えないこともある。他人の人間性など気にもかけない政治家がたくさんいるからだ。
もちろん、今の時代にそんな振る舞いをすれば必ずしっぺ返しに会う。横柄な政治家に、私たちはおまえを最低のクズだと思っているぞと伝える方法はいくらでもある。ツイッターやメールで、いくらでも文句を言える。
そんなふうにして炎上した政治家に、私は同情しない。英国首相を務めた過去5人の男女には、私だって残飯を投げ付けてやりたい。でもネット上の誹謗中傷や脅迫が、とりわけ女性の政治家に向けられやすいのは事実だ。この4カ月で自ら職を辞した3人の首相が全て女性だったのは、そのせいかもしれない。
とはいえ、一連の辞任が「フェミニズムの今後にどんな影響を及ぼす?」なんて考えるのはやめてほしい。そんなのは愚問だ。
いま必要なのは、性別や年齢に関係なく私たち全員が、この3人の女性のレベルまで成長すること。彼女たちが辞めたのは弱いからじゃない。誰もが自分を見つめ直し、「もう私はこの仕事に全力で取り組めない」と気付いたら、正直にそう言える。そんな世の中になってほしい。
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