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ブリトニー・スピアーズの後見制度はやりすぎでは? 米法律専門家の見解

Britney’s Next Step

2021年06月29日(火)17時46分
モリー・オルムステッド

――被後見人がかなりの財産を持っている場合、何か特別な決まりはあるのか。

裕福な人は通常、もっと高齢だ。そういう人は意思決定能力がなくなった場合に備えて資産を信託し、(資産を管理する人物を指定する)委任状を作成することが多い。後見制度を利用するのは一般的ではない。

だから、スピアーズのケースは異例だ。20代後半で、相当の財産を手にしたのだから。

――今のような状況を避けるために、スピアーズに何ができただろうか。

遺産相続の計画を立てるのは、75歳でも大変だ。25歳の若者ならまだ楽だが、それでも基本的には非常に難しい。

おそらく彼女にとって最善の策は、資産を信託にして信用できる人物に管理を委任しておくことだった。委任する人物に家族を指名することが適切ではない場合もある。でも最終的に後見人を誰にするかは、裁判所が決めることだ。

――スピアーズの今の状況について、ほかに思うことがあれば聞かせてほしい。

この問題の発端は、10年以上前だ。そのときに父親が後見人になったことに、まず驚く。決定の理由が分からない。そして10年たった今も、まだ彼女が後見制度の下に置かれていることが驚きだ。

©2021 The Slate Group

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