最新記事

健康

スポーツクラブ再開待ち望む「筋肉女子」 クロスフィットで鍛えビジネスにもメリット

2020年05月29日(金)12時10分
岩澤里美(スイス在住ジャーナリスト)

JGalione - iStockphoto

<外出自粛による運動不足解消ができる日はもうすぐ>

ヨーロッパでは、新型コロナウイルスへの対策のため多くのフィットネススタジオ(ジム・クラブ)が閉鎖しているが、営業再開を待っている人たちは確実にいるようだ。

ドイツの女性向け雑誌ウーマンズ・ヘルスは、「ジムが再開されたら行きますか?」というオンラインアンケートを行った。1500人回答の時点の結果は「すぐ行く/近いうちに行く」が45%、「衛生管理次第で行く」は14%、「しばらく待つ」が26%、「もう行かない」はわずか15%だった。

コロナ禍前、ヨーロッパではスタジオの利用者が増えていた。上のアンケート回答者は主に女性だろうが、実際に女性の利用者は多かった。ピラティスやヨガ人気は定着しているし、数年前から、鍛え上げた筋肉質の体をもつ女性たちへの人気が高まっている。

鍛えた体でインフルエンサーになった女性たち

筆者が暮らすスイスでも、国民の10人に1人がスタジオの会員になっていて、ここ数年来、フィットネスブームといわれている。これを受けて、少しずつ営業を再開するスタジオも現れた。もちろん機器の間隔を離し、グループレッスンは参加者4人までに人数制限し、消毒も徹底するなど万全を期している。

トレーニングに励む女性のなかには趣味が高じて教える側になり、ここ数年メディアに注目されるようになったり、インスタグラムのフォロワーが多いインフルエンサーと呼ばれるようになった人もいる。

たとえば30代のシンディ・ランドルトさん(フォロワー66万9千人)や、20代のビエリ姉妹(フォロワーは姉のミシェルさんは17万5千人、妹のカルメンさんは21万4千人)などだ。3人とも、職業はパーソナルトレーナーだ。ランドルトさんは国内外の俳優や歌手など著名人も顧客にもち、フィットネス業界では有名だ。ビエリ姉妹は最近起業したため、これからが期待される。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

豪、中国軍機の照明弾投下に抗議 南シナ海哨戒中に「

ワールド

ルーブル美術館強盗、仏国内で批判 政府が警備巡り緊

ビジネス

米韓の通貨スワップ協議せず、貿易合意に不適切=韓国

ワールド

自民と維新、連立政権樹立で正式合意 あす「高市首相
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    「エプスタインに襲われた過去」と向き合って声を上…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    「恐ろしい」...キャサリン妃のウェディングドレスに…

  • 4

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 5

    異例の熱波と水不足が続くインドで、女性が水を飲ま…

  • 1

    「エプスタインに襲われた過去」と向き合って声を上…

  • 2

    「恐ろしい」...キャサリン妃のウェディングドレスに…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 5

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 1

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 2

    完全コピーされた、キャサリン妃の「かなり挑発的な…

  • 3

    「エプスタインに襲われた過去」と向き合って声を上…

  • 4

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 5

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:日本人と参政党

特集:日本人と参政党

2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る