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自宅でのネコの態度で分かる! 飼い主との生物の種を超えた絆とその幸福度

Disputing “Grumpy Cat”

2019年10月15日(火)16時35分
カシュミラ・ガンダー

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FTIARE/ISTOCKPHOTO

飼い主も学べることがありそうだ。「ネコたちは飼い主を安全と安心の源と見なしている」と、ビターレは言う。「ストレスのかかる状況に置かれたときに飼い主がどう対応するかは、ネコたちの行動に直接的な影響を及ぼす。それを忘れないでほしい。ストレスの強い状況では、ネコを慰め、安心させる接し方を心掛けるべきだ」

ただし、カリフォルニア大学デービス校のミケル・デルガド研究員(ビターレらの研究には関わっていない)によれば、この研究の結果を一般化するわけにはいかない。「実験の結果は、それぞれのネコの性格に左右される」からだと、デルガドは本誌に語っている。

この研究結果は、ネコが飼い主に対して感情を抱けることを意味しているのか。「ネコはイヌとも人間とも違う。イヌや人間と同じように行動すると決め付けるべきではない」と、デルガドは言う。「それでも、ネコが人間に対して愛情や愛着を示す場合があることは間違いない。 ネコはなじみのある場所で過ごすことを好むので、自宅でのネコの態度を見れば、ネコにどう思われているかが分かる」

イヌは飼い主に似るというが、ネコもそうかも。

【参考記事】イヌは人間の心を動かす表情を進化で獲得した......ではネコは?


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※10月22日号(10月16日発売)は、「AI vs. 癌」特集。ゲノム解析+人工知能が「人類の天敵」である癌を克服する日は近い。プレシジョン・メディシン(精密医療)の導入は今、どこまで進んでいるか。

[2019年10月15日号掲載]

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