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交際のきっかけ、「インターネットでの出会い」が最多に!

How “Meet Cutes” Have Changed

2019年08月01日(木)17時45分
ヘザー・シュウィドル

女性の職場進出、教会に通う人が減ったこと、ネットの普及。ここ70年ほどのアメリカ社会の変化がカップルの出会いの変化に表れている。今では信じられないが、かつては近所の人の紹介でカップルが成立すること多かった。職場でのカップル誕生は80〜90年代にピークを迎え、2000年代に入ってなぜか下降線をたどった。

ネットでの出会いが急増したのは95年。使い勝手のいいブラウザが登場した年だ。さらに2010年前後、スマートフォンの普及をきっかけに再び増加に拍車が掛かった。

もっとも、古風な出会い方が減ったのはネットのせいだけではない。「異性愛カップルの伝統的な出会い方、つまり家族を通じて、教会で、隣人を通じて、小学校〜高校での出会いはいずれも1940年以降、急速に減り始めていた」と、論文は指摘している。

不思議なことに、ここ10年ほどバーやレストランでの出会いも急増している。どんな店なのかと思うが、これには訳がある。調査では複数回答が可能なので、ネットで知り合って、バーやレストランで最初に顔を合わせたカップルが多いのだ。

ネットの普及はカップルの出会い方を変えただけではない。出会いについてのストーリーも変えた。研究チームはこの現象を独創的な方法で数値化した。自由回答形式でなれそめについて答えてもらい、回答の単語数を比べたのだ。09〜17年に平均単語数は67から37に減った。ネットでの出会いを語るには多くの言葉を必要としないようだ。

たとえロマンチックななれそめを語れなくても、手っ取り早くパートナーと出会えるなら、ネット頼みも悪くないのかも。

【参考記事】未婚女性が結婚相手の男性に求める年収とは......理想と現実の大きなギャップ

©2019 The Slate Group


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※8月6日号(7月30日発売)は、「ハードブレグジット:衝撃に備えよ」特集。ボリス・ジョンソンとは何者か。奇行と暴言と変な髪型で有名なこの英新首相は、どれだけ危険なのか。合意なきEU離脱の不確実性とリスク。日本企業には好機になるかもしれない。

[2019年8月 6日号掲載]

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