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交際のきっかけ、「インターネットでの出会い」が最多に!

How “Meet Cutes” Have Changed

2019年08月01日(木)17時45分
ヘザー・シュウィドル

ネット頼みも悪くない(写真はイメージ) grinvalds-iStock

<「友人の紹介」を抜き去って主流に。おかげでロマンチックななれそめ話は廃れた?>

たわいない世間話では、どうでもいいことを聞きがちだが、例外的に興味津々の質問もある。「で、2人のなれそめは?」というもの。

パートナー募集中の人は、世のカップルがどうやって出会うかぜひ知りたいだろう。実は社会学者もこの問題に関心を持ち、継続的に研究している。得られたデータを見れば、私たちもいっぱしの社会学者を気取れる。

現代のアメリカのカップル事情について最新の研究結果が発表された。米スタンフォード大学の研究者らがまとめたデータだ。この研究で浮き彫りになったのは、インターネットが人々の出会いをどう変えたか、だ。

マイケル・ローゼンフェルド、リューベン・トーマス、ソニア・ハウゼンは、アメリカの成人を対象とした2017年の調査を基に論文を発表した。それによれば、今や「オンラインでの出会い」が「友人の紹介」を抜いて、カップルが知り合うきっかけの1位に浮上している(トップ交代の時期を13年頃と、研究チームはみている)。

1940年頃までは「家族を通じて知り合った」が一番多かった。その後「友人の紹介」がそれを抜き去り、長らく1位の座を保っていたが、今ではインターネットが「家族と友人の果たしていた役割に取って代わりつつある」と論文は指摘する。

実は調査を行う前、研究チームはネットの助けも借りるにせよ、今でも友人と家族が重要な役目を果たしていると仮説を立てていた。その予想は見事に裏切られたが、嘆くのは早い。「出会いのきっかけづくりでは、友人と家族の仲介は不要になったが、今でもカップルにとって友人と家族の存在は重要だ」と、論文は述べている。

【参考記事】出会い系サイトのアプローチは博打に似ている――本能的な好みの「真実」と現実世界のズレ

初顔合わせはバーで

興味深いのは、1940年代から現在までの異性愛カップルの出会い方の変化に社会の変化が投影されていることだ(なお、同性愛カップルについては過去のデータがあまりないが、異性愛カップルよりもずっと早くネットでの出会いが主流になったと、研究チームはみている)。

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