最新記事

ヘルス

世にも奇妙なセックストレンド「ピーガズム(おしっこ我慢)」の危険性

2018年07月19日(木)17時05分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

健康な人であっても、この奇妙な行為は避けるべき PeopleImages-iStock

<開放感と刺激の快感にはまる女性は一定数存在すると、各紙は推定。わざと極限まで排尿を我慢している心当たりのある人は要注意!>

「ピーガズム」をご存知だろうか。

ザ ・サン紙ニュージーランド・ヘラルド紙などによると、実はこれ、新たなセックストレンドの1つという。日本では馴染みのない言葉だが、意味するところはずばり「おしっこ我慢」。オーガズムとピー(Pee:おしっこの意)をもじってピーガズム。両紙ともに、奇妙なトレンドだと指摘している。

デイリーメールの説明では、一部の女性は尿意を催しても極限まで我慢し、限界に達したところで排尿する。これと同時にオーガズムを得ているというのだ。

先ごろ、この「奇妙で新たなセックストレンド」に医師が健康上の危険性を指摘したほどで、排尿の開放感と刺激の快感にはまる女性は一定数存在すると、各紙は推定する。

震えるようなオーガズムは危険と隣り合わせ

ある男性はソーシャルニュースサイトのRedditで女性に向けこう書き込んだ。「尿意を耐え忍んだうえで排泄すると、背中から頭まで震えるようなオーガズムに達することはあるのか?」

すると多くの女性がこれに反応を示した。「自分だけじゃなかったのね」や、「イエス! 衝撃のあるマッサージみたいな感じ。夜中に尿意で目を覚ましておしっこするようなね」と、ピーガズムの存在を認める人もいれば、「確かにちょっとそんな気にもなるけど、オーガズムではないし気持ち良くもない」など、快感とはほど遠く、むしろ不快だとする声も。余談だが、「俺は彼女に1日中おしっこを我慢させて、夜に自分の前でさせる」というキワモノの男性も出現した。

これ以上の紹介は自粛するが、健康的なセックスを前提にそれぞれの性的嗜好の自由は前提としても、ピーガズムには危険が潜んでいる。尿路感染症(UTI)を引き起こす可能性があると医師が警告を発したのだ。

性や出産に関する著書を多く持つキャロル・クーパー医師は、通常以上に排尿を我慢し続けることが原因で、感染症になりかねないと話す(英ザ・サン紙)。腎臓の損傷を引き起こす可能性もある。そもそも、女性は男性よりも尿道が短く膀胱炎になりやすい。たとえ健康な人であっても、この奇妙な行為は避けるべき、と呼びかけた。

女性にとって気持ち良くて、リスクの低い方法はもっと他にたくさんあるはずなのだから。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国のCO2排出量、上半期は1%減 太陽光発電急増

ワールド

アジア富裕層投資家、仮想通貨への投資を急拡大

ワールド

トランプ政権、米投資拡大する企業の株式取得は考えず

ワールド

カリフォルニア州議会、選挙区割り変更を迅速可決 テ
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 4

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 5

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 1

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 1

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 5

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は

特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は

2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える