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虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイロットが撮影した「幻想的な光景」がSNSで話題に

Astonishing Footage of Pilot Flying ‘Directly Into a Rainbow’ Goes Viral

2025年10月31日(金)14時56分
スー・キム

NOAAの公式サイトには、次のように記されている。「虹は本当の意味での『モノ』ではなく、『場所』に存在するわけでもない。虹は、太陽光と大気中の条件がちょうど重なり、かつ観察者の位置が適切なときに現れる光学的な現象にすぎない」

つまり、ブラウンがコックピットから目にした虹は、太陽の位置と空気中の水滴に対する彼自身の視点によって見えていたもので、他の場所からは同じようには見えなかったということになる。

NOAAによれば、虹は大気中に浮かぶ水滴の中で光が屈折、反射、分散することによって生じる現象だ。「光は水滴の中に入ると、空気から密度の高い水へと進む際に減速し、屈折する」と同庁は説明する。

「その後、光は水滴の内側で反射し、波長ごと――つまり色ごと――に分かれる。そして光が水滴を出るときに虹が現れる」

地上から見ると虹は通常アーチ状に見えるが、飛行機から見る場合、条件が整えば円形の虹に出会うこともあるという。「本来、虹は完全な円を描いているが、地上からはその一部しか見えない。ただし飛行機など高い位置からならば、虹の円全体を見ることができることもある」

ブラウンの動画でも、主虹の上にぼんやりと色の順序が逆になった「副虹」が見える。この現象は、雨滴の内部で太陽光がさらに反射されることで起こるものだ。

NOAAによれば「主虹は水滴内部で1回反射された光によって生じるが、副虹は2回反射された光によって形成される。この『再反射』された光は、主虹の赤が42度の角度で水滴を抜けるのに対し、50度の角度で抜ける。これにより、副虹は主虹の外側、つまり上に現れる」

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