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電力ではなく「引力で開閉する自動ドア」...Newtonプラスが挑む「持続可能な入り口」とは

2025年12月9日(火)11時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

公共インフラのみならず、民間セクターや住宅での普及を目指す

「ニュートン」は現在、病院、地方自治体庁舎、学校、高速道路の施設など全国で40近い公共インフラに採用されている。

Newtonプラスが取り組むSDGsの柱は、CO₂排出ゼロによる環境貢献、災害時にも止まらない安全性、人にやさしい事故防止設計、そして圧倒的な低コスト性の4点だ。

電力に頼らず、引力という自然のエネルギーのみで作動するため、CO₂削減を通してSDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」への貢献となる。

停電時でも確実に開閉するという防災インフラとして極めて有用な特長は、SDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」に寄与する。自治体庁舎や病院などでの採用実績が、その信頼性を裏付けている。

さらに、事故ゼロ設計として、人が踏み板に乗っている限りドアが閉まらない機構を実現しており、子どもや高齢者を守るうえで非常に効果的だ。これはSDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」に通じるだろう。

千葉県長南町役場で導入された「ニュートン」

千葉県長南町役場で導入された「ニュートン」


「ニュートン」の経済性も注目すべき点である。一般的な自動ドアは10年間で150万円以上の電気代とメンテナンス費がかかるが、ニュートンドアは10年でわずか30万円と、コストを5分の1に抑えられるという。SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」に即した、長寿命で持続可能な設計だ。

同社はこれまで公共分野を中心に展開してきたが、現在、オフィスや商業施設、住宅分野への展開に力を入れている。地方銀行や東京・渋谷の商業施設「ヒカリエ」に採用実績があり、2年前からは商業チェーンへのアプローチも開始。2024年に京都のセブンイレブン店舗への導入が実現した。今後、他のチェーンストアにも拡大していきたいという。

構造上、設置場所を選ぶというデメリットがあるが、3年前からは住宅に設置可能な「ニュートン」の開発に着手した。現在1号機が完成し、実証段階に入っている。「電気代ゼロ、事故ゼロ。家庭にやさしい新しいドア」「停電しても安心。家族を守る無限のドア」との思いが込められたこの製品は、来年度の発売を目指している。

Newtonプラスは、こうした取り組みを通じて社会的認知度の向上を図っている。同社は自動ドア市場の10%シェア獲得を目標に掲げており、確実に実績を積み重ねつつある。

一方、海外展開は現在行っていないが、興味を示した海外企業に対してはすべてのノウハウを提供する方針だ。国際特許を取得し、日本政府からもSDGsおよび国土強靭化計画における最優秀賞を受賞した同社の技術は、将来的に海外での普及も見込まれている。

川那辺社長は、「『ニュートン』は、単なる自動ドアではなく、未来を切り拓く『持続可能な入口』です。これからも14年の努力を礎に、人と社会、そして地球に誇れる製品を届けてまいります」と語る。

シンプルな構造の中に、未来を切り拓くエネルギーが詰まった「ニュートン」は、日本発のSDGsソリューションとしてさらなる飛躍を期待できるだろう。

◇ ◇ ◇


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