慶應生がSDGsに「一丸となって取り組む」和光紙器を訪問して「発見」したこと【学生部門賞受賞】
実際に訪問して「見る」「聞く」「話す」「感じる」ことの重要性
実際に訪問させていただいたことで、書類やオンラインのインタビューのみでは分からなかった企業の取り組みの魅力や社員の皆様への意識の浸透度を体感することができました。
特に、個々の考え方を「正義」と「悪」で分けないようにしてSDGsに関する個人の取り組みの発表会を行なっていることや、さまざまな施策や業務の中で自身のSDGsに関わる仕事に誇りを持って働かれている社員の皆様の姿が印象に残っています。
昨年度の和光紙器様の審査において、「強要はしていないが、従業員が自主的にSDGsへの取り組みを行っている」という部分に対して、懐疑的に思っていたメンバーが多くいました。しかし、実際に訪問したことで、従業員一人一人の考えに触れたり、勉強会等で多様性を受け入れる雰囲気を感じることができ、ポジティブな印象に変わりました。
また、今年度の春学期に行った昨年度の審査の振り返りでは「業界への知識の有無が審査に影響を与えてしまった」という反省点が挙げられました。和光紙器様の取り組みについても、製品の製造過程などの詳細については書面やインタビューではイメージがつかみにくい部分がありました。
しかし、現場を見学させていただいたことで、一つ一つの製造過程における環境配慮への取り組みやそれを実現させるための企業努力を知ることができました。
例えば、事前に「完全にリユーザブルなプラスチック」と聞いて少し懐疑的な視点を持っていても、それをまさに有言実行している姿と、それを可能にしている技術やノウハウについてその場で教えていただくことができる環境が、取り組みへの確実な理解につながりました。
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