最新記事
SDGsパートナー

昔は処分にも困っていた「米の副産物」を国内産の資源として価値最大化、築野グループの「米ぬか革命」

2024年8月30日(金)14時34分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
処分にも困る「米の副産物」を国内産の資源として価値最大化、築野グループの「米ぬか革命」

長年の米ぬかについての研究開発が、米ぬかの持つ豊富な成分を利用したオリジナル商品の開発を可能にした

<白米製造の過程で生まれる米ぬかは、従来、肥料や飼料にしか使えず、農家らも困っていた。築野グループ株式会社はそんな米ぬかを有効活用し、こめ油や医薬品原料など幅広い分野で利用、国際シンポジウムまで開催している>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇

見過ごされていた国内産資源の価値最大化、社会課題解決にも貢献する3つの事業


玄米の状態から白米に精米するときに出る「米ぬか」。かつては米の副産物として、肥料や飼料として使われていたが、十分に有効利用されてきたとは言いがたい。その米ぬかを国内産の貴重な資源として価値を最大化し、多様な分野で利用できる製品を生み出しているのが、築野グループ株式会社だ。

具体的には、3つの事業を展開している。

一つ目は「こめ油事業」で、さまざまなこめ油製品を開発している。こめ油は米ぬか由来の天然栄養成分を多く含んだ食用油で、アレルゲンフリーかつ遺伝子組み換えフリーであるため、子どもや生活習慣病リスクを抱えた人も安心して口にすることができる。また、国産原料で生産できる植物油という観点から、食料自給率の向上にも貢献している。

二つ目の「ファインケミカル事業」では、米ぬか由来の天然栄養成分を抽出・精製し、機能性素材や品質改良剤、添加物などを生産している。食品や医薬品、肥料などの幅広いメーカーで使われており、食味改善からプラントベースフード、シミしわ改善まで、あらゆる分野での機能性向上に役立てられている。

三つ目の「オレオケミカル事業」で開発しているのは、こめ油を精製する際に発生する非可食部を原料とした、金属加工油やインク原料、接着剤原料といった工業用油脂原料だ。従来は石油が原料に使われているところを米ぬか由来の原料に代替することで、CO2の排出削減に繋げている。さらに、非可食部だけでなく、使用済み食用油も原料として活用する技術も生み出している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ECBが金利据え置き、ドル安を静観 インフレ見通し

ワールド

米ロ、軍高官対話4年ぶりに再開へ アブダビ三者協議

ワールド

中国が金など裏付けのデジタル資産を開発しても驚かな

ワールド

トランプ氏、薬品割引サイト「トランプRx」を5日発
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新世論調査が示すトランプ政権への評価とは
  • 2
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近したイラン製ドローンを撃墜
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    「右足全体が食われた」...突如ビーチに現れたサメが…
  • 6
    「反トランプの顔ぶれ」にMAGAが怒り心頭...グリーン…
  • 7
    ユキヒョウと自撮りの女性、顔をかまれ激しく襲われ…
  • 8
    関税を振り回すトランプのオウンゴール...インドとEU…
  • 9
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流してい…
  • 10
    習近平の軍幹部めった斬りがもたらすこと
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    日本はすでに世界有数の移民受け入れ国...実は開放的…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中