最新記事
メディア

メーガン妃への「悪意ある中傷」を今すぐにやめなくてはいけない理由

The Vicious Campaign Against Meghan Markle Must End | Opinion

2025年6月29日(日)08時50分
クリストファー・バウジー(テック起業家)

メーガン妃はこの攻撃について「生き抜くのがギリギリだった」と語っている。辛うじて生き延びたという意味だ。

夫であるヘンリー王子のサポートでセラピーを受けながら、強い意志でなんとか耐え抜いたが、本来なら「生き抜く」などという言葉は必要ないはずだ。誰もが普通に妊娠を享受できる。


しかし、攻撃はメーガン妃だけにとどまらない。メーガン妃を擁護する勇気ある者もまた標的になる。つまり「彼女[メーガン妃]の味方をすれば、あなたも狙われる」というメッセージだ。

目的はメーガン妃を孤立させ、味方も希望もないと思わせるのが狙いだ。

ヘイトを拡散するSNS、クリック目的で陰謀論を報じるメディア、それを許容し続ける私たち社会全体にも責任がある。

メーガン妃は実在する人間であり、2人の子どもの母親だ。

その彼女が喜びすら安心して表現できない現状は、「ムーンバンプ陰謀論」が単なるデマではなく、持続的な残酷行為であるということを物語っている。黒人であり、アメリカ人であり、沈黙を拒んだ女性が王室の一員となったという理由だけで。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国、日本からの水産物輸入を即時再開 10都県は除

ビジネス

オープンAI、グーグル半導体を使用 初の非エヌビデ

ビジネス

エヌビディア関係者、過去1年に10億ドル超の株式売

ワールド

米税制・歳出法案、上院で前進 数日内に可決も
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。2位は「身を乗り出す」。では、1位は?
  • 3
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急所」とは
  • 4
    メーガン妃への「悪意ある中傷」を今すぐにやめなく…
  • 5
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた…
  • 6
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 7
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 8
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 9
    突出した知的能力や創造性を持つ「ギフテッド」を埋…
  • 10
    自撮り動画を見て、体の一部に「不自然な変形」を発…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々と撤退へ
  • 3
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 4
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 5
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 6
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 7
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 8
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 9
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 10
    【クイズ】北大で国内初確認か...世界で最も危険な植…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中