最新記事
SNSで話題

「私はもう黒人じゃないの...?」がん治療で「肌の色」が激変した女性の衝撃的「ビフォーアフター映像」が話題に

Black Woman With Stage 4 Cancer Films Skin Color Side Effect Few Know About

2025年3月6日(木)17時39分
アリス・ギブス
落ち込む黒人女性

(写真はイメージです)fizkes-shutterstock

<ステージ4のがんと診断された黒人女性は治療によって「顔のメラニン」を消失。「人からバイレイシャルと咎められる」と悲痛な叫びをSNSに投稿した>

2020年7月にがんと診断された時点で、人生が一変することは分かっていた。しかしその現象だけは予想外だった。皮膚のメラニンが消失してしまったのだ。

【動画】「私はもう黒人じゃないの...?」がん治療で肌の色が激変した女性の悲痛な「ビフォーアフター映像」が話題に

ナターシャ・アレン(Natasha Allen)さんはニューヨーク在住の28歳。ステージ4の滑膜肉腫(かつまくにくしゅ)と診断され、2020年7月から闘病を続けている。ネットで注目を浴びたのは、ある治療のために肌の自然な色が失われたと告白した動画がきっかけだった。

74万回以上再生された動画の中で、黒人女性のアレンさんは言う。「これほどたくさんメラニンを失ってしまうと、人からバイレイシャルととがめられる」

滑膜肉腫は主に15歳から35歳の大人がかかる難病の悪性軟部腫瘍。ステージ4では完治は難しいとされるが、手術や放射線療法、化学療法が長く生きる助けになることもある。

「2020年7月に診断されて、最初は9月から3月まで6カ月の治療を受けた。2021年5月までに寛解したものの、2021年11月にまた診断されて、以来、治療を続けている」。アレンさんは本誌にそう語った。

皮膚の低色素沈着(皮膚の変色)は、2022年に別の治療を開始する中で小さな問題として始まった。キイトルーダとレンビマの併用治療を開始したところ、両手と両足に白斑が現れた。しかし顔のメラニン消失が始まったのは、ヴォトリエントを服用し始めて1カ月たった2024年7月だった。

ヨーロッパ医薬品庁(EMA)によると、ヴォトリエント(パゾパニブ)は患者のメラニン生成に影響を及ぼすことがある。最も一般的な副作用として、10人中1人以上の割合で毛髪の変色や皮膚の低色素沈着が起きる。

身体的な変化に加えて、ヴォトリエントの副作用は精神的な影響も及ぼした。

ビジネス
「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野紗季子が明かす「愛されるブランド」の作り方
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:米援助削減で揺らぐ命綱、ケニアの子どもの

ワールド

訂正-中国、簡素化した新たなレアアース輸出許可を付

ワールド

情報BOX:米国防権限法成立へ、ウクライナ支援や中

ビジネス

アングル:米レポ市場、年末の資金調達不安が後退 F
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 10
    【銘柄】「日の丸造船」復権へ...国策で関連銘柄が軒…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 5
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 10
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中