最新記事

ヘルス

「ジョギングで痩せる」は非効率すぎる...... 米特殊作戦部隊が採用した「最強の筋トレ」の中身とは

2022年10月10日(月)11時40分
マーク・ローレン(米軍特殊作戦トレーニングスペシャリスト) ジョシュア・クラーク(認定パーソナルトレーナー) *PRESIDENT Onlineからの転載

まずはプッシュアップの中でもベーシックな「クラシック・プッシュアップ」を紹介する。

すべてのエクササイズに言えることだが、フォームを完璧にすることが、筋力と筋肉の最大限の獲得へと結びついていく。

●クラシック・プッシュアップ(強度1~4) 胸筋、上腕三頭筋、三角筋、体幹

クラシック・プッシュアップ(強度1~4) 胸筋、上腕三頭筋、三角筋、体幹
 
出典=『マッスルエリート養成バイブル

うつ伏せになり、両足を揃え、両手を両肩の真下に置く。地から体を押し上げる。動作全体を通して、体が一直線になるようにする。首からかかとまで、どこも曲げてはいけない。特に、骨盤が地に向かって落ちたり、お尻が浮いたりしないように気をつける。

そうなるのは、体幹が弱いことを意味している。ミッドセクション(腹筋周りのこと)をしっかり引き締めろ! 少なくとも上腕が地と平行になるまで胸を下ろす。完璧なプッシュアップは、胸が地に触れるものになる。

●レット・ミー・イン(※1)(強度1~4) 広背筋、上腕二頭筋、前腕、三角筋後部

レット・ミー・イン(※1)(強度1~4) 広背筋、上腕二頭筋、前腕、三角筋後部
 
出典=『マッスルエリート養成バイブル』 
※1 必ずドアの強度を確かめてから行うこと

上腕二頭筋と広背筋を攻めるうえで最高のエクササイズ。異なるやり方によってそれぞれ負荷が主にかかる筋肉と強度が変化していくが、最初に、基本を。

開いているドアの外側の端に向かい、両側にあるドアノブをそれぞれの手でつかむ。またがるようにドアの両側にそれぞれの足を置き、かかとをドアノブの真下に位置させる。

『マッスルエリート養成バイブル』両足でドアを挟んで押す。床と足裏の間にほどよい静止摩擦を生じさせる必要がある。シューズを履くと助けになるだろう。

後ろにもたれかかり、腕をまっすぐにする。膝を曲げ、お尻を突き出す。脊柱と大腿部がつくる角度を90度にロックする。足裏を平らにして床につけ(つま先はその後も下ろしたままにする!)、ドアの端に触れるまで胸を引く。両方の肩甲骨をできるだけ引き寄せる。

そこから動作をコントロールしながら体を後方に倒していく。動作のボトムで、両腕と肩甲骨周りの筋肉をできるだけストレッチさせる。大腿部と上半身がつくる角度は常に90度に保つ。

ここでは紹介しきれないが、各トレーニングにも負荷のかけ方を変える多くのバリエーションがある。

ぜひ、米陸軍特殊部隊発の自重筋トレメソッドで、理想の体型と健康を手に入れてほしい。

マーク・ローレン(Mark Lauren)

米軍特殊作戦トレーニングスペシャリスト
1972年アメリカ生まれ。米軍の特殊作戦トレーニングスペシャリストとして、自重を使ったトレーニング法を考案。空軍特殊作戦部隊、グリーンベレー、ネイビーシールズなどで1000人近くのエリート兵士を育て上げた。著書に『マッスルエリート養成バイブル』(かんき出版)などがある。

ジョシュア・クラーク(Joshua Clark)

認定パーソナルトレーナー
フィットネスセンターで指導しながら、多くの新聞や雑誌に寄稿している。


※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
presidentonline.jpg




今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日本製鉄副会長が来週訪米、USスチール買収で働きか

ワールド

北朝鮮の金総書記、核戦力増強を指示 戦術誘導弾の実

ビジネス

アングル:中国の住宅買い換えキャンペーン、中古物件

ワールド

アフガン中部で銃撃、外国人ら4人死亡 3人はスペイ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた異常」...「極めて重要な発見」とは?

  • 3

    存在するはずのない系外惑星「ハルラ」をめぐる謎、さらに深まる

  • 4

    「円安を憂う声」は早晩消えていく

  • 5

    中国のホテルで「麻酔」を打たれ、体を「ギプスで固…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    無名コメディアンによる狂気ドラマ『私のトナカイち…

  • 8

    他人から非難された...そんな時「釈迦牟尼の出した答…

  • 9

    チャールズ英国王、自身の「不気味」な肖像画を見た…

  • 10

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 6

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 7

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 8

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 9

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 10

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中